2010年4月 3日 (土)

嘘はつくもんじゃない……『チャック・ノリスのすべて』にまつわるエピソード

以下は嘘じゃなくて、本当の話。

昨日、お披露目した新書新刊『チャック・ノリスのすべて』ですが、勘のいい方はもうお気づきでしょうけども、これ、全部ウソです。でっち上げです。こんな本の企画が弊社で通るわけがありませんがな。

とはいえ、チャック・ノリスのファンとして、目次のところは結構ちゃんとつめて書いたので、それらしい感じにはなっているのですよ(マジでどこか出さないか)。新書のデザインをフォトショップでいじるくらいはお茶の子サイサイなので、あっちゅーまにこのくらいはできてしまうわけ。

で、エイプリル・フール当日は結構好評でして、「バカじゃねーの」ではなくて「読みたい」という声を多く聞くくらいで、これってホントに需要があるのかもな、なんて思っていたのですが。。。

さて、外出先から帰ってくると、デスクの上に部下のメモがあり、○○○という書店の店員さんから電話がありました、と。。。はあ、この方はもちろん知っている方で、メールでやりとりすることはあるけども、直接電話かけてくるとはなにか急ぎの要件に違いない。しかし、営業中の書店さんに電話かけるのってちょっと気が引けるというか、時間帯も忙しそうな感じだし……なんて考えてたら次の打ち合わせの時間がきてしまいました。

そして戻ってくるとその店員さんからPCにメールが。

「何も知らない店員が、『チャック・ノリスのすべて』の客注を取ってしまったのですが、何と言って謝ればいいでしょうか?」


ええええええええええええええええええええええええええええええええええ。

てか、ハヤカワ新書juiceの読者って、もっとリテラシー高いと思っていたぞ。勘弁して~。

ここで背景知識なのですが、私はめちゃくちゃやってるようにますが、弊社はわりとお堅い会社なので、このブログ全般の内容については、つねづね結構ボーダーラインからギリギリアウトくらいな感じじゃないかと私は思っているのですね(←それがどうなのか)。

そこに来て、エイプリルフールだからってウソ企画で書店員さんに迷惑かけたとなると、まあちょっと社内的にも問題になるかも。営業さんにも謝ってもらわないといけないし、これって上にも報告しないといけないことなのかしら…

あわてて、その書店さんに平謝りのメールを書いて(本当は電話したかったのですが場所とタイミング的に無理だったのです)、ブログには「エイプリル・フール企画です」と野暮な但し書きを慌てて入れたわけです。ツイッターでも注意を喚起するコメントをつぶやきました。

書店さんからは「まあ、許す」という旨のお返事をいただきました。

みなさん、嘘はつくもんではありません。

大いに猛省し、みずからの思い上がりを恥じ、明日から真人間として生きていこう。

まわりの人に感謝し、日々の糧を得られることを幸せに思い、

こんなとるに足らない人間だけども、多少なりと後進の手本となるように努力しよう。


うん。そうしよう。。。

そうしようそうしようそうしようそうしよう

そうしようそうしょき。。。

。。。

。。。

 

と、そこにさっきの店員さんから再びメールが。


ところでOzzy、百も承知だろうけど今日はエイプリルフールだよ!! 


あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!

完全にやられた。。。。完敗だ。。。。。。

後日その書店にはチャック・ノリスを送り込んでやろうと思います。

2010年4月 1日 (木)

ハヤカワ新書juice緊急発売!『チャック・ノリスのすべて』

Chucknorris

ハヤカワ新書juice『チャック・ノリスのすべて』は本日4月1日発売です。

勘のいい方はお気づきでしょうが、そう、この本は私が書きました。juiceでは初の日本人著者です!光栄です。編集者が本を書くなんて邪道ですが、さる3月にチャック・ノリスが70歳の誕生日を迎えたので、記念になるだけ早く出したくて、自分で書いちゃいました。

『チャック・ノリスのすべて』目次
第1章 ブルース・リーとの死闘~『地獄の刑事』――やられる演技は苦手
第2章 特殊部隊チャック――『暗黒殺人指令』から『デルタフォース』へ
第3章 空手家チャック『フォース・オブ・ワン』と『オクタゴン』
第4章 ベトナムがチャックを変える
第5章 『地獄のヒーロー』シリーズ――ベトナムからタイへの徒歩移動(国境ワープ)
第6章 刑事チャックの誕生――最高傑作『野獣捜査線』から『トップ・ドッグ』まで
第7章 悪魔との戦い――『ヘルバウンド』
第8章 森の精チャックは子どもの味方――『ザ・サバイバー』から『サイドキックス』へ
第9章 もうひとつの法の番人――『テキサスSWAT』から『炎のテキサス・レンジャー』へ
第10章 若い奴には負けられない!――後進よりも活躍『プレジデントマン』シリーズ
第11章 チャックの社会活動――麻薬撲滅への願い
第12章 2010年代、新しいチャック・ノリス・ブームの到来
付録 チャック世界地図 全身ワークアウト!「トータル・ジム」の紹介 
あとがき ねことチャック

すべての映画とテレビドラマのビデオとDVDを鑑賞し、各映画に隠された「チャック・コード」を読み解いて、彼の人格とメッセージを読み取りました。『フォース・オブ・ワン』で警官に空手の指導をする空手家の役を演じ、そのあといくつもの刑事ものへとつながっていく系譜や、『ブレイカー・ブレイカー』で悪い保安官をやっつけたトラック野郎が、『バイオニック・マーダラー』では保安官に昇進、そのあと『テキサスSWAT』へと連なる流れなど、自分でも驚くほどによく書けています。
また、チャック映画では忘れられがちな最近の『プレジデントマン』での暴れぶり、フロントガラス破りの伝統、そして永遠の仇敵スーン・テック・オーとの戦いなどにも触れています。これ以上のチャック・ノリス評論は、洋の内外を問わずありません!

現在午前2時ですが、実はまだ本の真ん中のジュースマークのオレンジが塗り終わっていません。ここの部分は特殊なインクを使っているので、機械では塗れないのです。毎回毎回、手で塗っているので(型はあります)、腱鞘炎になります。4月1日中に、出来た分から会社に近い書店さんへ直接配送します。間に合うかな……

いずれにせよ、みなさんの高評をお待ちします!ここのコメントにでも、Twitter(@Ozzy_the_orz)にでも、感想をお寄せください。どうぞよろしく!!

【追記】

なお、本企画はエイプリルフールに合わせた嘘企画なので、書店でのご注文などには応じられません! 今後の刊行予定もありません! どうぞご容赦くださいませ。

2010年2月14日 (日)

ライフログ実践のログ

ご好評頂いている『ライフログのすすめ』ですが、それにともない自分でもなるだけライフログをとってみようというのが今年の目標。体組成計と歩数については前回もちょっと述べました。これは順調にデータ蓄積中。

でもって、あまりの行動範囲の狭さのため前回は購入をスルーしたGPS(目的は、人生の特定の日時に自分がだいたいどこにいたかを知るために、位置情報を蓄積・管理すること)ですが、最近携帯を変えたらあっさり内蔵されてたので、これでちょっといろいろ試して遊んでみた。しかし結論すると、携帯内蔵のGPSはバッテリーを食うのと取り回しがめんどうなのでライフログツールとして活用するのは難しい。まあ、街中で地図みたり、ツイッターに位置情報を残すのにはちょうどいいので、活用方を考えたい。

で、結局手軽なGPSロガー、HOLUX m-241cを購入していろいろ実験中。

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スイッチ入れてスタート押して、なるだけ衛星捕まえやすそうなポッケなどにいれとくだけ。一日一本くらい単三電池を使うので、エネループを活用する。携帯だとランニングに連れていくのがめんどくさいけど、これなら気軽。まあ、いずれはガーミンのアスリート用GPS腕時計がほしいんだけども。

たぶん、ツイッターなどへの発信は携帯のGPS、普通の移動はm-241c、ランニングなどはガーミンなど、場合に応じてログをとるデバイスを変えていき、そのデータを一か所に蓄積しておく、ということがポイントになる気がする。

ちなみにいまは、ライフログという観点からは、あんまりいいGPSログ管理ソフトがないのだが、SportTracksが一番それに近いのでこれに読み込んでいる。これは独自のログブックをつくるのでこれもちゃんと保存。

Gonyo

ある日の調布近辺での動き。水色の線が歩いた場所。
南から歩いてきて、線路わたって左上のあたりでメシくって右下のあたりでお茶飲んで、それから電車で帰ったのだが、本当はこんなにもゴニョゴニョしてないし、帰りの電車とかおもっきり線路(黒い線)を外しているのだが、このブレかたは正確に場所を確定するための衛星の数が足りてないっぽい。精度を上げるには最低4つの衛星からデータをとれないといけないのだが、建物の陰だったり、曇っていたりするとこうなる。でもまあ、だいたいの動きはあっている。

これで少なくとも、歴史上、特定の時刻に自分がこのへんにいたことはわかるわけで。。。。

2009年10月10日 (土)

銀座・教文館にjuiceがしたたる!

ヒゲパーマ仲間で、デザイナーでもあるTYPEFACE渡邊民人さんが、銀座の書店、教文館さんの写真をTwitterしてくれましたので、許可もらって転載! 渡邊さんはこのハヤカワ新書juiceの素敵なカバーのデザイナーさんです。

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見てください、この壮観な果実畑! 移民を呼び寄せるカリフォルニアのポスターも真っ青です。さあ、みんなでじゃんじゃん収穫してくれ!!

教文館和書部

2009年10月 5日 (月)

なぜこの店で買ってしまうのか[新版]

Whywebuy

2009年6月30日 (火)

インターネットが死ぬ日

ハヤカワ新書juiceの第2回配本、『インターネットが死ぬ日』が世に出ています。

創刊に際しては、みなさまから「厚っ!これ新書なのか?」という感想を多く受けたのですが、今回はさらに厚く、お得な中身になってます。。。。

でもって、これはiPhoneとかXbox360とか、そういう強力なコンピュータでありながらも、使い方を制限している機械が増える傾向が、実は技術の進歩の賜物でありながら、一方では技術の進歩や創造性をさまたげる可能性がある、という警告の書です。

早い話、インターネットやネットワークの発展というのは、悪い使い方をするヤツもいるかもしれし、たいへんなことになるかもしれないけど、それはまあおいといて、基本的にオープンな環境のなかでクラウドソーシング的に多くの人の知恵を集めながら進んできたわけです。
ウィンドウズが爆発的に普及したのも、まあゲイツ君の理想はいくらかあったにせよ、使い方や使うソフトの選択肢の自由が保証されていたからこそ、「誰かの意図に沿うように」使わされることはなかったわけですね。

しかし、いったんネットやPCが普及すると、悪いことをするヤツもそれなりにそこから利益を作れるようになってしまう。そうすると、全体のシステムを守るために、ユーザーが勝手な使い方
をしないようにメーカーが規制をかけはじめる。。。というシナリオになってしまうわけです。
ただし、著者はこの流れ自体は皮肉な必然と見ているようです。

----こっから先は本の中の例ではなくて、私の意見がメインです。

実際、iPhoneのアプリケーションをアップルが検閲し、たとえばポルノを見られるアプリが承認されなかった、なんてことが最近もニュースになりました。ポルノかどうかは誰が決めるのか(昔、見ればわかる、といった判事がいましたが。。。僕は見てもわかるとは思いませんし、みんなが同じ判断をするとは思いません)、、つきつめるとアップルのためにならないアプリは承認されない可能性があるわけですよ。

また、iPhoneには、推奨する使い方をしていない機械を使えなくする機能もありますが、これにかぎらず、最近の電子機器はネットで本部につないで自動的にファームウェアをアップグレードする機能を持ったものも多いので、それについても著者は複雑な思いでいるようです。
あんまりiPhoneばっかりいうとiPhone好きにしかられそうなので、違う例にすると、ウィンドウズの自動アップデートは便利ですが、たとえば(たとえばよ!)法律でポルノの定義が変わったとき、マイクロソフトが責任を逃れるために勝手にポルノとおぼしきファイルを削除しようとすることもできるわけです(ウェブのフィルタリングができるなら技術的にはできると思う)。進化論反対の人たちが政権をとればデジタル焚書も可能なわけで、いま実際に中国政府がグーグルを規制しているのを見ると笑えない話なわけですよ。

そういえば、アップルの伝説的テレビCMで、ビッグブラザーに勇敢な女性がハンマーを投げつける有名な「1984」っていうのがありますが(なんとタイムリーな…)、これが皮肉なことになる状況があるわけですね。

昔はこんなことは考えられなかったのですが、ネットが発達してきたからこそ、こういう状況が可能になったわけで、じゃあどうすべきか、というのが本書の中身です。それはまあ、読んでください。著者のギークな情熱に満ちた1冊です。

2009年5月19日 (火)

新書見本デキ

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はい、新書の見本が出来ました。見本というのは、実際には問題なければこのまま商品となる本チャンの製品です。5月22日発売です!

新書のコンセプトについてはハヤカワ・オンラインのニュースのほうにまとめて書きましたので、長文ですがごらんください。

で、作品の第一弾はジェフ・ハウ『クラウド・ソーシング』とマルコ・イアコボーニ『ミラーニューロンの発見』の二つ。

クラウドソーシングってのは、いま流行のクラウド(cloud)のことではなくて群衆のほうのクラウド(crowd)。つまり、ウィキペディアとか、SETI@ホームとか、一人や一社ではできないことも、不特定多数の一般の人の力を借りれば質の上でも効率の面でも従来のやり方よりよくできる、という話。一番の売りは、この「クラウドソーシング」という言葉の生みの親であるハウが、自らいろいろな現場を歩いて、クラウドソーシングが成立する条件を検証している点かな。『ロングテール』のときもそうだったけど、「言葉の提唱者」の本というのは非常に面白くて、実用性はともかく(まあ、そんなものはコンサルタントか何かが研究すればいいさ)とにかく、その思いつきからいろんな夢のある未来を描こうするところです。その本質を新鮮なまま、濃厚なままお届けしようというのがこのハヤカワ新書juiceなのであります。

ミラーニューロンのほうも同じ。この研究の第一人者がその面白みを語った書です。ミラーニューロンってのは脳のなかで、他者の行動を見ていると無意識にマネしてしまうように差し向ける部位(超はしょった説明だが)。会議で腕を組んでいる人がいると、自分も無意識のうちに腕組みしてしまうって経験ありますよね。実はそれが人間や動物の生存や進化に大きな役割を果たしている、というお話。

なかなか面白い2作品ですから、ぜひ軽く読んでください!

ところで、juiceというネーミングですが、まあ格好つけすぎず、わかりやすく、新書のコンセプトを示したつもりなんですが、早川書房には、「川」つながりで、水や液体に関連する名前をつけるという伝統があり、それにも実は則っているんですね~。会社の下のフレンチ・レストランは「リヴィエール(フランス語で川)」、10年くらい前に出していたノンフィクションの叢書は「リバーサイド・プレス」とかね。先代の社長、今の社長の名前にさえ、サンズイがかかせないわけです。でも、まあ会社でjuiceという名前の汁っ気に気づいている人はあんまりいないかもしれませんが……。

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ちなみに、juiceなのでほんのりシトラスの匂い……はしません。編集長は不服そうですが。

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