2010年3月10日 (水)

対談!!オスカー×ふく編集長

20090529dsc_0048_4ノンフィクション編集部の「ふく」です。ふく編集長ですが、副編集長ではありません。もうすぐ3歳です。きょうのゲストは、2月に新刊『オスカー―天国への旅立ちを知らせる猫』 というオレオレ本を出版された、アメリカ、ロードアイランド州のオスカーさんです。


20090705full_oscar_on_cat_scratch_2 (オレオレ本って……)ども、俺オスカー。たぶん5歳くらい。ロードアイランド州の病院付属のナーシングホームでセラピー猫やってます。認知症のおじいちゃん、おばあちゃんたちの心を癒す商売です。


20090529dsc_0048_4なんかわれわれ結構似てると言われることが多いんですが、柄はサバで似てるけど、アメリカの猫さんのほうが毛足が長いですよね。


20090705full_oscar_on_cat_scratch_2 サバ…ああ、mackerelのことね。旨いよね、この時期。そうそう、なんかちょっと毛が長いよね。まあ、こっちは結構寒いときは寒いからね。そういや、図書館ねこデューイも長かったし。あいつはいいヤツだった。先に逝っちまったのが残念だが。


20090529dsc_0048_4ところで、オスカーさんは、これから亡くなるお年寄りを見分けてベッドに上がり、最後まで付き添って看取ってあげるということですよね。ご遺族のかたも大変心強かったとおっしゃっているようですが。


20090705full_oscar_on_cat_scratch_2 まあ、仕事だからな。俺あんまり人間とベタベタするのは好きじゃないけど、俺たちやっぱりずっと一緒に暮らしてる家族だからさ。最後くらいはさよならを言いたいんだよ。患者の家族だって気を落としてるから、そういうの、ほっとけないしさ。


20090529dsc_0048_4大人ですね~。でも、亡くなりそうな人って、どうやって見分けるんですか。


20090705full_oscar_on_cat_scratch_2 おっと、いきなり本題だな。まあ、長いことホームにいるからな。なんとなくわかるんだよ。人間はそのへん鈍感で、医者たちはいろいろ頭で考えて判断するけど、それじゃわからない。考えるんじゃない、感じるんだ!


20090529dsc_0048_4(ブ、ブルース・リー!…)オスカーさんのお仕事で一番大変なのはどういうときですか。


20090705full_oscar_on_cat_scratch_2 うん、一番困るのは、ほぼ同時に二人の患者さんが亡くなりそうなときだね。そういうときは順番に駆けつけるしかないんだ。たまに「オスカー、こっちはいいの?」なんて顔されるんだけど、医者だって一人ずつしか見られないじゃないか。俺だってそうさ。あと、ドアが閉まってて病室に入れないときとか。


20081101r0011143なるほど。いろいろとご苦労がおありなんですね。




20090705full_oscar_on_cat_scratch_2 (Sh*t! トイレかよ!……)あ、あと、ここのとこ露出が増えてから、俺の仕事のことを気味悪いとか、死神みたいっていう人がいるな。でも、ホームの人や患者さんの家族とかは、それ聞いたら笑うだろうね。だって俺、ただの猫だもの(笑)。


20090529dsc_0048_4ところで、日本ではちょっと前に納棺する人を題材にした『おくりびと』って映画が評判になりました。そういう意味ではオスカーさんは「おくりねこ」ですね。



20090705full_oscar_on_cat_scratch_2 うん、最近は「おくりねこ」って言われること多い。俺の場合、人が亡くなるときだけ仕事するわけじゃなくて、あくまでふだんも患者と接してるわけだから、そこが違うけど。『おくりびと』は主演がチャック・ノリスだったらもっとよかったのに。彼は最強のおくりびと。


20090529dsc_0048_4いわゆるマッチ・ポンプですね……。さて、お年寄りが多いところで暮らしていると、お別れの機会が多いのでしょうが、寂しくはありませんか。


20090705full_oscar_on_cat_scratch_2 そりゃ、つぎつぎに家族を看取らないといけないのは寂しい。でも、末期の認知症のお年寄りには、もう家族の顔もわからない人もいるんだけど、猫には心を許すみたいでかわいがってくれる。だとしたら、それに最後まで付き合うのが、俺が唯一できることかなと思ってる。


20090529dsc_0048_4なるほど。猫の鑑ですね。ところで、『オスカー』の中に出てくる「人生の艱難辛苦から逃れる方法はふたつある。音楽と猫だ。――アルベルト・シュヴァイツァー」って引用をTwitterで流したところ、一人歩きして、いま全国の書店で猫本フェアが人気みたいです。


20090705full_oscar_on_cat_scratch_2 実際にうちのホームでもお年寄りの心を癒しているのは音楽と猫なんだよ。だからドーサ先生はそれを引用したんだと思う。猫本フェアには俺の本もぜひ並べてたんまり売ってほしい。先生に印税入ったら、ホームにもっと動物を増やせるし、いろんな活動ができるんじゃないかな。


20090529dsc_0048_4最後に、日本の読者になにかメッセージがあればお願いします。


20090705full_oscar_on_cat_scratch_2 『オスカー』は意外といい話。そして、現在進行形の話。これを読んで、ぜひ身近な人のことを考えてくれたらいいんじゃないかな。そして、あなたのうちの猫も、あなたのことを家族と思っているということを忘れないでほしい。


20090529dsc_0048_4本日はお忙しいところありがとうございました。


20090705full_oscar_on_cat_scratch_2 忙しくないほうがいいんだけどね(笑)。


(東京-ロードアイランド、ネコテレパシー中継にてお伝えしました)

『オスカー』は絶賛発売ちう。

最近の写真

  • 100720132820
  • 100720132744
  • 112258
  • 100720122326
  • Photo
  • 93786791
  • 112569_3
  • 20100501r0013023
  • 9784152091321_2