2009年1月 8日 (木)

ブログで紹介してもらった…

早川書房から『スウェーデンで家具職人になる!』という本を出している須藤生さんのブログで、『ぼくは考える木』をご紹介いただきました。

ストックホルムの空を見上げて

Photoなんでかというと、『ぼくは考える木』のカバーの写真は須藤さんが撮った息子さん(モユルくん)の写真だからです! 

子供の可能性を感じさせるようなもので、かつあまりコマーシャルな感じでない写真をずっと探していたのですが、写真エージェントとかではどうにも見つからず(子供ってやっぱり快活な印象の写真が多いのですよ)、須藤さんに相談して息子さんの写真を何枚か送って頂いたわけです。で、この写真を見たとたん、これだ!と思いました。

なので、本自体はアメリカの本ですが、写真の舞台はスウェーデンの湖で、写っている少年は日本人なのですよ(外国作品なのでお顔は出せませんが)。ちょっと幻想的な感じもしますよね。

須藤さんはもちろん家具職人なのですが、写真の腕前もプロ級。これはスウェーデンの名機ハッセルブラッドで撮られた写真です。このカバー写真自体は印刷用にちょっと色目などをいじってノイズを足したりしていますが、それでもボケ足とか、足元のディテールとか味がありますよね。元の写真の画角が正方形なのも面白いです。

『スウェーデンで家具職人になる!』も写真をふんだんに使った本です。須藤さんのブログを読んで興味を持たれた方はぜひお読みください!

2008年12月16日 (火)

ぼくは考える木

今日は一日かかって1月刊『ぼくは考える木』の入稿準備。
訳者からの赤、校正者の赤、そして自分の赤を統合してゲラに書き込む。作りそびれていた参考文献のリストも作る。しかし、いつもながらぎりぎりの進行でスミマセン(→各位)。

ポーシャ・アイバーセン著『ぼくは考える木』は原題Strange Sonという本。

重度の自閉症の息子を持つ母親ポーシャは、なんとか息子を治したい一心で、自閉症研究を奨励する財団を設立、有益な情報を探すうち、インドの天才少年詩人ティトと、その母ソマに出会う。ティトは自分で話をすることも動き出すこともできないが、ソマの独自の励ましのもとでは、なんとか文字盤を指し示したり、筆記したりできる。そして、驚くほど美しい詩を生み出し、詩集も出版しているのだ。ティトが一見混沌に支配された外面の中に、これだけの知性と社会性をもっているのであれば、他の自閉症の人々もまた同様である可能性はないのだろうか。たんに何らかの理由で表現の手段を奪われているだけだとしたら?ティトの知性の謎を解明すべく、ラマチャンドラン、テンプル・グランディンをはじめとする多くの著名な研究者たちに意見を聴き、あらゆる検査や実験を試みるのだが……
一人の母親の執念と、一人の母親の献身によって、自分の中に閉じ込められた人々の声なき声はゆっくりと表に出る――人間とその脳に秘められた可能性、未知なる領域を、愛と実践で切り開く感動のノンフィクション。ジュリア・ロバーツ主演映画化予定。

Strangeson_2 というのが、本書の内容なのだが、まあとにかく本書を読んで思うのは、目標・自らの使命を諦めないことが科学の常識すらも覆しうるのだという人間の強さ、そしてなによりも自閉症によって表現方法を奪われた人々がこの世にどれだけいるのだろうかという茫漠とした不安である。自閉症に限らず、何らかの理由で知性が潜在したままになっている人というのはいるはずだ。人間にとってのフロンティアはいまだ広大だ。宇宙にあるものなんて、たかが知れている。しかし、人間の中に秘められたものは想像がつかない。本書が、身の周りにいるそんな方の内面を考えるきっかけになればと思う。

『ぼくは考える木』は2009年1月7日発売です!

最近の写真

  • 100720132820
  • 100720132744
  • 112258
  • 100720122326
  • Photo
  • 93786791
  • 112569_3
  • 20100501r0013023
  • 9784152091321_2