2008年11月24日 (月)

中国の民主主義

Kyoryu_3 まずは8月に出したこの本、『巨龍・中国がアメリカを喰らう―欧米を欺く「日本式繁栄システム」の再来』。

中身を要約すると、アメリカ人は自分たちの資本主義と民主主義が少しずつ中国に浸透していて、それが中国の共産党体制を壊すだろうと考えているが、実はそんなことはなくて、政治においても経済においてもアメリカのほうが中国化していて、極端にいうといまやアメリカ経済は中国ロビーに骨抜きにされて支配されつつある、という話。

担当編集者の私から見ても、本書の論理には若干強引なところがあるようにも思うが、たしかに、中国のインターネット規制、アメリカの製造業の衰退などを見ていると、アメリカの思うようには行かなかったのだろうなとは思う。というか、アメリカ経済は昨今、自らの強欲のために自滅してしまった。こうなると、そもそもアメリカが他国に持ち込もうとしていたものが何だったのかという疑問さえ湧く。もちろん、人権の問題、海賊版の問題、食品や環境の問題など、中国にも問題はたくさんある。また、本書で中国が手本にしたといわれる日本の政治と経済がイマイチなのもいうまでもない。うーん、難しい。。。

と、ここにきて、ガンズ・アンド・ローゼズの17年ぶりの新譜Chinese Democracyが突然出たw。いや、サウンド自体は悪くないが、20年前の悪ガキ感はナリをひそめた感はある。いやね、もうこのレベルのアーティストになると、みんなで寄ってたかって、さすがだ、いや昔のほうがよかった、と議論になるのですよ。聴くほうも年取って体にガタがきているというのに。まあ、結局ガンズだというだけでわれわれはやっぱり聴くのですから、別にいいんじゃない、なんでもw。

とはいえ、上述の状況をふまえると、このタイトルはちょっと時代遅れっぽくないか? 例によってセーソク先生の解説によれば、彼が表題曲を初めて聞いたのは2001年なんだそうだ。中国では法輪功の弾圧が苛烈になり、一方インターネットが普及しはじめ、アメリカや日本からの投資ブームとなっていた頃だ。だから、なんとなく歌詞にも、民衆の目覚めをあおるようなポーズが見える。しかし、いま実際には世界は、アメリカ的なデモクラシーは中国ではやっぱダメだったんじゃないかと、失望ぎみなのである。昔の曲だからしょうがないとはいえ、ロックにおける政治的メッセージがもはやカッコだけになってしまったのは残念だ。というか、ガンズにそれを求めてはいけないのか? それならせめて楽しく聴けるようにしてくれという気もする。まあ、それだけ長いこと、われわれがアクセルに待たされた、ということなんだが。

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しかし、編集長はそんなことには構わず、すでにヘッドバンギング中です。さすが。

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