2010年2月21日 (日)

はこだて出張!!

僕は前に書いたi.schoolとか最近いろいろと東京大学の「知の構造化センター」のいくつかのカリキュラムやプロジェクトに顔を出させてもらっているのですが、その中の一つ、pingpongというプロジェクトの書籍化企画も進めています。

pingpongプロジェクトは、端的に言えば「デザインの構造化」を目指すナニで、詳しくは上のリンクからご覧くださいw(俺がいいかげんに説明て間違うといけないので)。で、先週4日間、pingpongが「はこだて未来大学」でワークショップをしていたわけですが、主催者の一人である空間デザイナーの李明喜氏から、pingpongを理解するために、見に来いと言われていたわけです。言われたときは、へいへい検討しやす、と返事をして、まあそのつもりだったのですが、日程が近づいてくると、いくつか問題点が出てきました。

(1) わりとヒマそうに見えて、俺結構忙しいの。

とうてい4日も函館には行けないので、木曜日に日帰りで行くことにしました。理論的には、函館日帰りは可能。そして次の問題。

(2) 俺、そういえば長野より北の緯度って行ったことないよね。

ええ、実は旅行にあんまり興味がないものですから、遠出するには心の準備というものがいります。そして、もっとも戦々恐々となったのは。

(3) 2月の函館って…きっと激しく寒いよね。

えーと、僕は南国・鹿児島県の出身なので、はっきり言って冬の北海道とか、マジで想像できません。最高気温が氷点下とか、意味がわかりません。

待ち受けるクレバス、襲い掛かる飢えたクマ……

「寒い…眠くなってきたよ」「起きろ!寝ちゃだめだ!」

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Photograph by: DJ Jennings / National Science Foundation

たぶん、こんなんなる……snow

ちなみに、余談ですが、私はいま駅から家まで近いところに住んでいることもあり、また手荷物が増えるのが嫌いなので、会社行くときもコート着てません。というか、コート持ってません。
しかも、会社で聞いた話だと、北海道の人は全員、すべらないように、スパイクつきの靴を履いているといいます。なにそれ。陸上部みたいなやつ?

俺、ほとんど防寒具持ってない……何着ていけばいいんだろう。

まず、靴はしょうがないので、なるだけゴツいブーツ。ということはスーツは却下。
下は、ヒートテックとか持ってないのでジーンズだとたぶん寒い。15年くらい履いている革パンにしようっと。上は……そういえば友達にもらったあまり着てないダウンジャケットがあるのをようやく思い出しました。

しかし、これが曲者で、なんであまり着てないかというと、ちょっと着てるとジャケットの縫い目という縫い目から、ダウンが大量に飛び出してきて、ちょっと動くとあたり一面が水鳥が暴れたみたいになるんです。……まあ、いいか。ということでコーディネート完了!!(消去法だが)

出発当日。東京は朝から雪……これは悪い予感。朝5時半の電車に乗ったら、さっそくまわりに羽毛が……となりの人が嫌な顔をしている。「すいません、羽田にいくんで」なんて、上手いことも言えません(注:これはいま思いついた)。正体をみられた鶴のような気分になったので、さっそくダウンジャケットを脱ぐ。以後、ほとんど人の近くでは着ませんでした。意味ない!

で、まあ、無事に羽田から飛び立って、函館へ……

でね、これまで50兆人くらいが思いついたと思うのですが、やっぱりですね、函館着くと、
はぁ~るばる来たぜはーこだーてー
と言いたくなるです。これはどうしようもないです。まあ、飛行機だとそんなにはるばるでもなく、逆に家から羽田までのほうが時間かかるんだが。

朝の9時30分くらいに空港に着いたんですが、そのときマイナス3度。マジ寒い……けど、天気もよく、意外と大丈夫でした。まあ、空港にいてもしょうがないので、バスに乗って函館駅方面に向かうことにしました。

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海が近いってのはいいです。堤防には延々と海の幸の絵が書いてあります。さすが函館。

ちなみに途中に石川啄木の像がありました。しかし、「はたらけどはたらけど…」なんていうヤツはダメです!超、共感したくなっちゃうからダメです!ぢっと手を見ちゃいそうになる。

んで、駅について、次の移動まで約1時間半の余裕があります。これは中途半端。まあ、喫茶店とか入って仕事する、という選択肢もあるのですが、函館まで来てそれはちょっとねぇ。せっかくなんで、函館っぽいところに行こう。

といっても、なんの下調べもなく来たので、さっぱり思いつきません。ごりょうかく、というタームだけ思いついたけど、遺跡系はまあウィキペディアかなんかで見ればいいや。寒いし。

とすると、当たり前ですが、あとは北島三郎記念館しかありませんよね。函館には。
駅からも割と近いので、ぴょろっと行ってきました。

20100218r0012698 キターッ(文字通り)

演歌界のロニー・ジェイムズ・ディオ(!)と呼ばれている北島三郎の半生を再現する施設です!

平日の午前中ということもあり、お客さんはほとんどいない……。専属(!)のガイドのお姉さんがついて、オヤジの幼少期から、学生時代、デビュー前、その後の栄光へ向かう人生について説明してくれます! まさに、北島三郎版のジャングルクルーズ!

これが結構な熱弁で、一人だとちょっと恥ずかしいですwww。

でも、人一人の人生についてこれだけ作りこむのは大変なものです。あの、べつにそんなにサブちゃんファンだったわけではないですが、なかなか興味深かったです。これはマジ。
ちなみに、俺の中学のときの校長が、サブちゃんばりの鼻の穴の持ち主で、生徒たちが「空気泥棒」と呼ばれていたのを思い出しました。

で、圧巻は「まつり」のステージ。ここには精巧なサブちゃんロボが待っているはず。
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ちょっとしたミニシアターくらいの広さはあります。宝船の一番上のところに、サブちゃんがせりあがってきました。

なにがすごいって、これ見てんの俺だけです。

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ろぉ~んぐり~ぶ

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ろっっくんろぉ~る!

写真で見るとわかるけどホントに精巧で、一見ホンモノみたいですよね。
アバターどころの話じゃないです。ガチ3Dです!(まあ)

で、出口には、手を差し伸べたサブちゃんの等身大ブロンズ像があり、ガイドさんが、
「ぜひ北島さんと握手してからお帰りくださいheart01
と熱くすすめるので、そうした。

なんども言いますが、俺、一人ですからね。

いそいそと外に出ると隣には函館市文学館ってのがありました。一瞬、自分の職業を思い出しましたが、それはスルーで、タクシーではこだて未来大学へ。

20100218r0012737 未来的だす!
pingpongメンバーと学食でお昼を食べて、ワークショップ。5~6時間くらい見学しました。まあ、細かいところは省きますし、大人の事情で写真もあまり出せないのですが、学生たちも熱心で、面白いワークショップでした。念のため言い置きますが、サブちゃんでなくて、こっちがもちろんメインなので、僕はこっちに注力していたのですからね!! 記事の分量は逆転してる気もしますが。

学生たちのチームの一つが、この写真の柱のひとつにツイッターのつぶやきをリアルタイムで表示するというアイデアでプロトタイピングしてました。ひとつのコミュニケーション改善ツールですね。

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夜になって暗いんでわかりにくいですが、
せっかくなので「函館で実験中 ノンフィクちゃん参上!」というつぶやきを流してみました。学生たちはなんのことやらって顔をしてましたが、ひそかに存在感を示せてうれしかったです。
pingpongはなかなか可能性のあるプロジェクトなので、今後も頑張ってほしいです。

んでもって、帰りの飛行機が近いので、タクシーで空港へ。なぜか豚丼をほおばって、飛行機に乗り込んだら、そのあと記憶がないほど爆睡。気づいたら羽田。

そういえば、海の幸を堪能するとかまったくなく。。。しかし函館は結構魅力的な町です。時間があるときに(あったかいときに)ゆっくり散策してみたいです。でもいまは、ふく編集長がいるのでだいたい旅行は日帰りになるんですが。
20100214r0012672 にゃん。

2010年1月27日 (水)

ハガキの謎

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……実は年明け以来、チャック・ノリスから葉書が届くようになった。

今日到チャックした葉書が上の写真。かりにチャック・ノリスが日本語が出来たとしても、うーん、かわいすぎる。

年賀状のときにはまったく手がかりがなく、いろんな人に
「すいません、私宛てにチャック・ノリス名義で年賀状をいただきましたか?」
とアホな質問して怪訝な顔をされたのですが(あたりまえだ)、いまだ正体がわからず。。。

ふっふっふ……しかし犯人はぬかりました。

早川書房はエクストリーム・アイロニングの本(『そこにシワがあるから』)の版元として以外にも、ミステリ小説の老舗としても知られているのですよ!!

つまり、社員になると、探偵七つ道具を支給され、拉致されそうになったらBDバッジをヘンゼル&グレーテルのように落としていくという訓練を受けるわけですな。なので、推理力には自信があります。

今回の葉書には重要な手がかりがありました。

それは消印!です。

キティちゃんの切手のうえに押された消印には「銀座」の文字が!!

銀座……それはおしゃれな大人の町として知られ、そこに住むアフロの兄弟は銀座ブラザーズ(通称:銀ブラ)として知れ渡っています。アップルストアとか、ブルガリとか、ドトールとか、いまをときめくお店が立ち並ぶ、東京でも有数のブルジョア階級の地区です。

しかし、最近は日本で大量に行方不明者が出たとかいうニュースは聞いたことがないので、チャック・ノリスは日本には来てないはず!ということは、このチャック・ノリスはニセモノである確率が高い!ということです。

……だから~どういうことかというと~(行き止まり)。

……

ここで違う方面から考えてみましょう。

銀座といえば、「銀座ライオン」です。もしくは三越、この正面入り口にもライオンが鎮座していますね。

つまり、銀座といえば「ライオン」なのです!

わたしがいまライオンで思いつくのは……12月に出した119123

『ライオンのクリスチャン』っていうすごい面白い本なんですけどw。

あ、そういえばね、ウチの営業が銀座のとある書店さんでクリスチャンのかわいいPOPを見つけて写真撮ってメールで送ってきたんですよ。

Photo
!!!

ん?なんか……POPの文字が葉書の文字と似ているような……

 Photo_3

ふっふっふ、だいたい見えてきましたよ。

つまり、

チャック・ノリスは書店でクリスチャンのPOPを書いてくれていたのではないかと思うのです!

でもですね、こういう葉書ってマジで励まされます。編集者冥利に尽きます!(本はまったく関係ない内容だが)

って、違ったらどうしよう……汗

2010年1月11日 (月)

遅ればせながら、謹賀新年

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はへまひてほめでとうほふぁいまふ。むにゃむにゃ。

いやあ、年が明けて10日も経ってしまいましたが。みなさん、年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか。

早川書房ノンフィクション編集部は、今年こそは、あんまりたいした努力もせずに、楽しく、無理せず、それでいて売れる良書を生み出す秘策を編み出したいと、胸に誓う次第であります!

まあ例年なら年末年始は、ひと冒険すんだニコラス・ケイジよろしく、夏まっさかりの南半球のビーチで傘の刺さった不健康な色の飲み物を飲んでいるところなのだが(ニコラス・ケイジはイメージです。というか全部妄想です)、今年は個人的には1月2月に2作ずつの担当を抱えていたので、ほとんどずっと家で仕事。

ひとつには、新書juiceの1月刊『ライフログのすすめ――人生の「すべて」をデジタルに記録する!』byゴードン・ベルの最終チェック。

ゴードン・ベルって人はいまはもう結構なおじいちゃんなのですが、マイクロソフト研究所の主席研究員で、ざっくりいうとコンピュータのハードの神様みたいな人で、スパコン研究に「ゴードン・ベル賞」ってのがあるくらいの重鎮。

Gordon_bell

ふらっしゅ!あぁぁぁぁ!
で、そのゴードンじいちゃん(おいおい)、最近は自分の生活のすべてをデジタル化することにご執心で、何をどうやって記録し、記憶し、検索するか、ということをずっと研究していらっしゃる。首からカメラとICレコーダーを下げ、ありとあらゆる書類は全部スキャン。血圧や体重などの健康データも全部記録。とにかくラディカルになんでもデジタル化しちゃうわけ。ブログのように自主編集するのではなく、とにかく記録する。自分はブロガーじゃなくてライフロガーだ、と言っている。かっこよすぎ。

ゴードンじいちゃんが目指すものは「完全記憶能力(トータルリコール)」。すぐに「あれ」を思い出すのみならず、ゆくゆくは健康データから病気を予知したり、ヴァーチャルな自分のアバターが、自分の膨大な「記憶」を使って他人と対話したりといった夢まで考えている。そのためには、「今から」データを残さなきゃいけないわけだ。

ちなみに、これは12月刊のjuiceで、グーグルの元CIOが書いた『グーグル時代の情報整理術』と比べて読むと非常に興味深い。というか、一緒に書けば良かったのに、と思う。かたやハードの設計者を経ていまやインフラといってよいマイクロソフトの巨人、かたや今をときめく情報企業グーグルの元最高情報責任者。両社の根底の思想の違いがはっきりとわかる。ゴードンじいちゃんは元のデータを「つくる」人、メリル兄さんはデータを「つかう」人である。
ぜひ、この二つ、併せて読んでください!そして同じ組み合わせを何組か買ってご近所・ご家族に配ってください!

さて、ライフログなんて魅惑的な言葉を聞くと、自分でもやってみたいと思うもの。写真はカメラ持ち歩いてからなんとかなるし、書類のスキャンも結構やるので、そうすると自分の生体情報の記録ってのが新味がありそうだ。それとGPSで自分の位置を記録するのも面白そう。

Jasonstathammh02というわけで、まずはPCでデータが管理できる体組成計+歩数計をアマゾンで購入!!
実は以前のエントリで宣言したように、1年半後にジェイソン・ステイサムのような肉体を手に入れるべくちまちまと筋トレしていて、もう少し時間ができたらマッスルミュージカルとか出ようと思うのだが、毎日の見た目ってそんなに変わらないので、体組成計があれば少しは励みになるかというニーズもある。歩数計はおまけ。

……しかし、一週間くらいじゃ体重も体脂肪率もあんまり変わんない!まあ、これは多少時間がかかる。

では、歩数計……

さて、先に年末年始は家でほとんどずっと仕事してたと書いたけど、「ほとんどずっと」って普通はそうはいってもなんか初詣とかあるだろうと思うでしょうが、「ほとんどずっと」は「ほとんどずっと」という意味。気が付くと、大晦日の日に隣の駅のスーパーに買い物に行ったあと(ウチね、郊外なのに、最寄駅まで徒歩1分、最寄りのスーパーまで徒歩15分という立地なの)は、休み6日間のうち、外に出たのはタバコ買いにコンビニに2回行っただけ!

ということで歩数計の休み中の平均歩数は…500歩くらい!引きこもりにもほどがある!五十歩百歩のちょっと高級版くらいな感じでありますorz。健康のためには一日一万歩歩けっていわれるが、歩数だけ見るともはや死んでる感じ。

それを見てアマゾンのカートに入れていたGPSはソッコーでキャンセルした。GPSをgoogleマップとかにマッピングしたところで、こんな休日じゃ全然面白くないってぇ!!
Gps← GPSマッピングの予想。

ちなみに、新年になって会社行くまでは猫(ふく編集長)としか話をしていなかったので、会話能力を取り戻すのにとても時間がかかった。しばらくはカタコトの英語で話している感覚。人としゃべるって難しいですね(おいおい)。

いや、しかし会社も始まったことだし、GPSも買おうと思います。引きこもりでもなんでも、こんな自分の人生をいつかきっと懐かしく振り返ったり、後進に語り聞かせたりする日が来ることと思います!

孫:「おじいちゃんは仕事熱心だったんだね」
自分:「そうさ、男はみんな仕事熱心なんだ」
孫:「じゃ、いつおばあちゃんと出会ったの」
自分:「……」

あ、まだガチで答えが見つからない……。

今年はライフログ元年。

2009年12月19日 (土)

12/13、BONES著者トークセッション@紀伊國屋新宿本店

そうそう、これを忘れてはいけません。12月13日日曜日には、日本の本屋の代名詞みたいな紀伊國屋新宿本店で、『BONES』の著者トークセッションを行いました。

そもそも刊行から1年半も経ってこういうイベントをできるというのは、なかなかのラッキーでもあります。紀伊國屋さんの太っ腹に感謝!

『BONES――動物の骨格と機能美』は、横浜・野毛山動物園の獣医さんである東野さんが主に作った骨格標本を、写真家の湯沢英治さんが写真に撮り、東野さんの解説をつけた異色の写真集ですが、おかけさまで好調な売れ行きを示しています。

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さて、トークショーでは実際に東野さんが作った骨格標本を見せながら、動物の骨のどこが面白いのかを丁寧に解説。写真の頭骨はアムールトラのもの。歯の特徴や、噛み付くための頬の筋肉を支える骨の構造についてなど、わかりやすく説明してくれました。また、湯沢さんがそれをどのように撮ったのか、どこが美しいのかを解説。

面白かったのは、制作過程において、だんだんと東野さんが、湯沢さんならこう撮るだろうということを意識して標本を作ってきた、ということ。そのうち、骨のここを見せたい!という特徴について、二人で自然にコンセンサスができてきたということ。バックグラウンドが全然違うお二人――しかもふだん話を聞いている私としては、はたしてこの二人の話が噛み合うのだろうかと不安に思うこともあったのですがw、そういうケミストリーって不思議ですよね。

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で、会場のみなさんには骨が回覧されたので、じっくりとその構造を観察することができます。

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これはタヌキの手。猫の手は、獲物を仕留めるために爪が発達してますが、イヌ系の動物はおもに走り回ることを得意とするように進化してきたらしいです。

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これはそのタヌキの頭。意外と小さいですね。トラの頭は丸いけど、タヌキの頭は長い。

ほかにも、撮影時のエピソードや、標本の作り方など、面白い話がたくさん出てきました。とくに標本の作り方については、虫に食わす、ポリデントに漬ける、なんて思いつきもしませんよね。

会場からの質問で僕的にちょっとウケたのは、「脳みそがうまく取れないんですが、どうしたらいいですか?」というもの。なんとマニアックな……東野さんいわく、ちゃんと水に浸して、こそげ取るしかないそうです。

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今回実はなんと同じ内容のトークを一日に二回やるというダブルヘッダーだったのですが、二回とも満員!いやあ、ありがたい。写真はたぶんハーフタイムの反省会。左のうさんくせえのが私。最近ぶしょーヒゲで会社に行ったら「今日は一段とイエス感が強い」と言われました。キリストっぽいってことらしいです。アーメン。

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トークショー後には書籍の販売も。著者のサインももらえることもあって、結構売れました。早川書房的にはガッポガッポですw。同行していた営業課長の顔が (\_\) になってました。

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で、撤収中に、イベントを企画して実際に仕切ってくださった紀伊國屋のビューティダイナマイトお二人と記念撮影(どっちかがビューティでどっちかがダイナマイトなわけではなく、両方がビューティダイナマイトなわけです)。この日の成功は本当に紀伊國屋さんのおかげです!ありがとうございました!

最近の出来事

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ごぶさた~!

はい、ここのところ、疾風のごとく12月刊を3本つくり、怒涛のごとく1月刊を2本つくっていて、ちょっとプログの更新ができませんでした。

編集者というものはだいたい平日は人に会ったり、電話をかけたり、さまざまな調整作業をしていて、実際に原稿を読んだり、企画をつくったりするのは、夜会社が終わってからとか、土日にやることになるのですが、ここのところ、土曜日は東京大学i.schoolに参加したり、日曜に書店でイベントをしたりしていたので、自分の作業も進まない!

まあ、それでもなんとかやってるわけなんですが、ウチに帰って自分の仕事を振り返ってレビューしようとノートを開くと……ふく編集長がささっと机に上がってきて、キレイにノートの上に座っちゃうわけです。。。猫ってなんで作業中の書類やパソコンの上に座るのでしょうか。

きっと仕事よりも大事なものを教えてくれているのだと思います。

2009年11月 8日 (日)

ウチの近所の魔人×2

東大i.schoolの二回目のワークショップが終わり、社会人中心の反省会のあと、電車で帰ったのだが、ウチの最寄り駅のひとつ手前で電車が動かなくなったので、歩いて帰ることに。

ところで、ウチの近くには高さ5mくらいの大魔神が二匹いて、近隣の平和を守っているのだが、夜見るとなかなか迫力あるね。
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「あのぅ、火災報知機つけてないとさぁ……」

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「火事になんだろうが、ゴルァ!」

ごめんよ、はに丸。

ちなみに、深夜になるとちょっと動き回ります。こないだコンビニでみました。

2009年11月 3日 (火)

デザインタイド2009、見てきたど。

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2009年10月30日から始まった六本木・ミッドタウンの催し、Design Tide 2009を見てきた。

いろんな理由で結局期間中に3回も足を運ぶことになったのだが、今日は最終日なのでね。そして、午前中のオイラのメインイベントは、来春刊行予定のCHANGE BY DESIGNの著者、世界最強のデザインファーム、IDEOのCEO兼社長のティム・ブラウンさんに会ってプロモーションのこととか打ち合わせること。IDEOはもちろん『発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法 』(早川書房刊)で有名ね。

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憧れのIDEOの一番えらい人です。プロモーションに関してなので、こちらも販売系のスタッフを連れて参戦。

ティムさんは、物腰穏やかな、まさに写真の通りの渋いオヤジ。かっこいい。この本については写真を使わずにナラティブ(語り)にこだわってまとめた、というところに男気を感じた。これはまさにデザイン・シンキングのバイブルとなるべき本でしょう!いろんなことを話し合い、また今後も連絡を取り合おうということで別れる。グッジョブ!俺!

(まあ、実際には片言の英語でしどろもどろになりながら、日本語のできる向こうのスタッフにたまに通訳してもらいながら話したんだけどね)

それはともかく、たかが本屋の端くれである僕にとっては、こういうエラい人に会うという経験は本当に冷や汗ものの刺激で、毎回いろんなことを反省するし、自分の弱さを見つけることになる。人は無意識のうちに、そういう仕事からは逃げてしまいがち。でも前にIDEOのトム・ケリーが言っていたように、あえてそういう非日常的な刺激に飛び込むことが人を成長させるのだと信じている。

学生のみなさん、他社のみなさん、早川書房にくるとね、こういうガチで冷や汗かく仕事はいくらでもありますよ! 本物の著者に会える編集部、それがノンフィクちゃん編集部なのです!

と、会社PRはそのくらいにして……実は先週から、ミッドタウンの中では、IDEOのメンバーと博報堂イノベーションラボのみなさんが、ひとつの課題についてワークショップをやっていてですね、そのプレゼンテーションが17時半からあるのですが、軽く昼飯食って、喫茶店で原稿読んだり、たまたまミッドタウンに来ていたブックデザイナーの渡邊民人氏夫婦にご挨拶したりして、しかしまだ時間がある……ということで、デザインタイド開催中のミッドタウン内を徘徊しました。

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↑これはIDEOがこれまでつくったエポックメーキングなプロダクトや、ちょっと変なアイデア商品を展示している場所。水を運びながら浄水もできる開発途上国向けの自転車とか、欲しい商品を買うには自分がどれだけ働かなくてはならないかを表示するiPhoneアプリとか面白い。本もおいてあったけど、なんで原書かな~。日本版のほうが断然いいのに。。。

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↑21_21ミュージアムの近くにある、こっちがトイレという表示。わかりやすいのかどうかはわからない。

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↑時には~なぜか~大空まゆみ~(「まゆみ」のところはスゲ速く歌うこと)
裏庭にいた気球です。当たり前ですが風ふくとマジで結構流されるのね。乗りませんでしたけど。下の風船のアーチは、理科の教科書に出ていた肺胞の図に似ていると思います。

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そうこうしているうちに、IDEOプレゼンの時間。つーか、プレゼンブースは超満員でなかなか前が見えません。

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テラス席からもお客さんが見ています。

えーと、ワークショップの内容は「健康」に関するもの。最終的に「色を食べるeat color」というコンセプトで、色別の惣菜パック、それを思い出させる広告、iPhoneアプリでの健康管理など、魅力的なアイデアにまとまってました。ナビゲーターの箭内道彦氏の毒舌もよかった。デザインはみんなのものなのに、それを難しくして金儲けするヤツがいる、みたいなこと。その気持ちよくわかる。

まあ、プレゼンに関してはとくに言うことはないが、そこにいたるプロセスがやはりすばらしい。漠然としたテーマからぎゅっとひとつのアイデアに絞り込むまでに、いろんな観察やアイデアが検証され、それを可視化・共有化して、ブラッシュアップしていくというIDEOの一貫したやり方には恐れ入る。

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これらはプロセス途中で出てきたアウトプットだが、こういうメモを見ているだけで楽しい。いきなりこの精度ではできないと思うが、まずは恥ずかしがらずに実践することが大事だと思う。でもこういうものを出していくと、組織は楽しんで仕事できるよね。

いや、とても刺激的な文化の日でした。あ、ちなみに、デザインタイドのメインブースは見てません!だって人が多いんだもの。日高屋(六本木店)でW餃子定食食って帰宅。

2009年11月 2日 (月)

英語で電話するとき……

みなさん、たとえば電話とかで、海外の人に単語のスペルを伝えるのって結構大変ですよね。
A for Apple とかっていうのかな。でもほかのものってとっさに思いつかないよね。こないだ映画『アンヴィル』のなかで、ダメなマネージャーがA for ASS! S for Sodom! みたいに説明してたのが笑えたので、まあ、ともかく、そんなときのために使える早見表デス。

アメリカ人、イギリス人、ヨーロッパ人でぴんとくるものが違うと思うので(というか、プライドにかかわることだと思うので)それ別にしました。たとえば、イギリス人にDはDokkenのDなんていうと張り倒されてロンドン塔に監禁されます。ちなみに、「日本」っていうのは、外国の人が日本人に説明するならこれがわかりやすいよ、という意味。

Metalphabet

ここからわかるのは、FとかNとか、Xとかはまだ弱いね。バンドの名前つけるならこの辺だね。まだこの表は未完成だし、誰に試したわけでもないので、通じなくてもノークレームでお願いします。

ちなみに僕はマジな話で電話口で「Z」を「ゼーッ!」と水木一郎ばりに読み上げて、「オー、ユーが言ってるのはズィーねっ」と言われてしまったことがあります。

2009年10月30日 (金)

鈴木主税さんのこと

きのうの午後、ノンフィクション翻訳家の鈴木主税さんが亡くなったというニュースがネットで流れた。10月25日に、74歳で亡くなられたという。心よりご冥福をお祈りしたい。

鈴木さんといえば、『文明の衝突』や『大国の興亡』といった骨太なノンフィクションで有名な翻訳者だが、僕が会社に入った1999年、僕が直接担当したわけではないが、『博士と狂人』というノンフィクションを鈴木さんの翻訳で出させてもらったのが弊社での最初の作品だった(もともと違う版元で出るはずが、その版元が立ち行かなくなってウチで版権を引き取ったのだが)。

以来、多くの作品をみずから訳して頂き、また多くの優秀なお弟子さんを紹介して頂いた。鈴木主税軍団のご協力がなかったら、この10年の早川書房のノンフィクションはなかったといっても過言ではない。たとえば、10万部を超えたパコ・アンダーヒル『なぜこの店で買ってしまうのか』、はたまたトム・ケリー『発想する会社!』といったロングセラービジネス書は、会社の売り上げだけでなく、僕自身のキャリア(と呼べるほど立派じゃないが)においても大きな力になっている。たまさかに今年はこれらの著者の来日が目白押しでバタバタしていたのだが、いま僕が大して大変でもないくせに忙しそうな顔をしていられるのも、鈴木さんのおかげなのである。

もちろん、翻訳出版においては版権を買うのは出版社だから、たいていの場合は鈴木さんが本を選んでいたわけではない。しかし、売れそうな本は会社も期待しているので、納期やクオリティが堅い翻訳者に流れる。2000年から2004年くらいまで、早川書房にかぎらず他社からも、どんだけ出るんだというくらい、鈴木さんの訳書が出た。僕も、多忙を理由に断られたことはないように思う。だからいつも忙しそうにされていたのだが、夏のさかりに事務所にお邪魔すると、みずから冷たいお茶とかビールとか出して下さったのを思い出す(だいたい夕方に行って、そのあと中野でご馳走になる……)。

鈴木さんは、ビジネス/経済だけでなく、いわゆる「ノンフィクション」作品もたくさんお訳しになっている。どうなんだろうか。僕の知っている鈴木さんは月の半分は沖縄に行っていて、自由人的な風貌だったから、ビジネスよりは鈴木さんはそういう普通のノンフィクションのほうが好きだったんじゃないかという気がする(ビジネスって興味あったのかなっていうくらい)。鈴木さんが昔に訳されたそんなノンフィクションを最近読んだのだが、同時代のほかの訳者のものと比べると、格段にうまいのがわかる。文章のセンスも独特だが、日本人に未知の文化を紹介できることを楽しんでいるような、そんな洒脱な感じというか。ノンフィクションは調べ物が多くなるのだが、インターネットもない時代に、よくこんなもの訳したなと感服する。

「ノンフィクションの翻訳家」という仕事が鈴木主税によって切り開かれ、後の人が(翻訳者だけでなく編集者も)その道を進めるようになって、多少華々しい時代もあったかもしれないが、いま出版不況(というか衰退)の壁に突き当たっている。ここからは、翻訳出版にとっての新たなフェーズに入らなくてはならない。それがどんなかはまだよくわからないが。鈴木さんが道をつくったように、これからは我々があらたなスキームを作らないといけないところにきていると思う。





2009年10月24日 (土)

東大i.schoolふたたび、そして『100年予測』のこと

先日のエントリーで、東大i.schoolの話をちょっと書いたのですが、
http://blog.hayakawa-online.co.jp/nonfiction/2009/09/post-373f.html
http://blog.hayakawa-online.co.jp/nonfiction/2009/09/post-b757.html

まあ、ぶっちゃけて言ってしまうと、この東大i.schoolの活動をなんらかのかたちで本にしようと動いているわけです(でなきゃ何の用?ってことになるし)。いつとか、どんな本かとかは、まだちょっと言えないのですが、それでi.schoolのワークショップに記録係として通っているわけですよ。

ざっくりいうと、各界でイノベーションを起こせる人間を育てるための実践的ワークショップということで、博報堂さんと東京大学が行っている授業プログラムなんです。前回は世界的デザインファームであるIDEOのスタッフの指導の下、チーム作業で「ワーキングマザーと子どものコミュニケーションを考える」という課題をこなしました。僕は記録係なので、チームメンバーではありませんでしたが、密着取材しているので、学生さんたちと同じような経験をすることになりました。

今回はもう少し「頭を使う作業」で、「インドの未来を洞察する」というのが課題です。インドはなじみのうすい国かもしれませんが、ミクロ、マクロの情報を集め、独自のツールを使ってそれを分析し、シナリオをつくっていく作業です。今日はまだイントロ段階ですが、かなり確実なレベルでこうなるだろうという部分を考えました。これからは「知らないということを知らないこと」も視野にいれていろいろと模索していく予定。課題がバクゼンとしているので、まだなんとなく教室はもそもそしているようす。しかし、これが数日繰り返されると、学生さんたちってみるみる成長していくから不思議です(この成長ぶりは、マジで見ていてわかる)。

さて、今日の放課後の懇親会のときに、学生さんと博報堂の方とお話をしていて面白い話が聞けました。学生さんが「納得いかないような答えが出たときに、それを実際に企業などにどうやって受け入れさせるのか」みたいな質問をしたとき、博報堂の方がそれは前提が違う、と。かいつまんでいうと、どんなに緻密に予測しても未来は不確実である、どういうことが想定されるかを考えて複数の解を持っておくことが大事、ということです。なるほど。「複数の解」というのは目から鱗の発想です。

そもそも会社員なんぞをしていると、ツールとしての未来予測なんて立派なものはなく、将来観らしきものは自分や会社の希望、もしくは漠然とした悲観(出版界では特に)に支配されていて、どちらであれ、それに異論を唱えることは憚られる空気があるような気がします。でもそれは、ひとつの正しい解がわかっていなきゃいけないという強迫観(業界人として明確なビジョンがないのはダメだ、みたいな)であって、そうではなくて、あらゆる想定に対応策をもっていることこそが役に立つわけです。

未来を予想する課みたいなものがある立派な組織があるならいいよ。でも、たいていの会社にそんなものはないし、経済的・人的リソースのないところで戦わなければいけない場面だってあるはず。だからこそ、「人」という媒体にこういう力を備えなければいけないんだと思います。俺の未来……複数の解を準備しとこう。

そういえば、唐突ですが『100年予測 』、おかげさまで各所でベストセラー入りを果たす売れ行きです。この本はシナリオを提示しているのはもちろんですが、同時にツールや考え方をも提示しているのだと思いました(いや、シナリオも面白いですが)。『100年予測』が重視しているのはこれまでの歴史と普遍的な人の性向。そこから帰納法的に未来を探っていくやり方なんだと思います。こっちも複数解があれば、本の趣向としては面白かったかも。石油がなくなった→120ページへ/石油はまだある→200ページへ、みたいな。

それにしても頭脳立国のインド恐るべし。中国は一人っ子政策のせいで高齢化ぎみなのに、インドは若年層が多いんだって。また、インドは宗教とか言語が雑多なので、わりとグローバル化に抵抗ないらしい(多くのグローバルリーダーも輩出している)。まあ、人口動態的にはごく一部のエリートが目立ってて、それ以外の農村の人々は貧しく暮らしているという、開発国的な分布なんだろうけども、それに11億というハンパない人数を掛け算するときには、思いもよらない解が出るような気がする。

2009年10月21日 (水)

映画『アンヴィル』試写会に行ってきました!

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今日だけは、本と関係のない話題を許してほしい!(いつもじゃねぇか、って言わないの)

先日のエントリーで、この秋に見たい映画を列挙したが、この『アンヴィル』のスペシャルイベント付き試写会に、プレス入場とかでなくガチで応募したら、なんと当選したので(!)、メタル仲間のライターのW氏とともにお台場のZepp東京へ。

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1000人ぐらい入る会場は満員。たまたま写真には前の席の一般の人が写っているが、、客層は黒Tとかライダースジャケット多し。長髪多し。俺なんか超一般ピーポーだもんね。

で、映画なんですが、おさらいすると、80年代に将来有望視され、あらゆる後輩バンド(メタリカ、ガンズなど)から「あいつらはスゴい」と言われたバンド「アンヴィル」。しかし、その後はなぜかぱっとせず、それでも彼らは自分たちのやりたいことをやるんだと、メインメンバーの二人であるリップスとロブは違う仕事をしながら細々と活動を続けるわけですね。しかし、50歳を過ぎてもぱっとせず、やっとのことで組んだヨーロッパツアーでもさんざんな目に(人が入らない、マネージャーがだめだめ、など)。
それでも喧嘩しながら、慰めあいながら渾身の新アルバムをつくり……そして奇跡のステージへ、というドキュメンタリーです。

いや、感動しました! 連れがいなかったらたぶん号泣してたと思います。

夢をかなえる、ってのは若い人がいう分にはアリなんですが、年取るとまわりの目や責任もあって、なかなか堂々とはいえない。本人たちもそれを重々承知なんだけど、なんとか、なんとか、それを成し遂げようと前進していくんです。ほんとうに、ゆっくり、ゆっくり、ほんとに30年かけて……(涙)

まあ、控えめに見ても、これからスターダムにのしあがるようなバンドではないと思うんだけど(だいたいそうだろ!俺だって、みんなだって!)、そのひたむきさが、見るものの魂を責めるようにザクザクと刺さってくる映画です。大人の言い訳をゆるさない、というか。うん、そもそもそんなに突き抜けられる夢があるってのがすばらしいと思いました。

観客の温かい涙と盛大な拍手に濡れながら、映画は終了。いやあ、よかった。

これ以上余計なトークとかいらないから、終わったら帰ろうかなと思いながら、スクリーンが上がっていくのを見ていたら、スクリーンの向こうにドラムセットが……

そして、袖からギターを引きながらリップスが……

アンヴィル、キターーーーーッ!
WHAT THE F**K!

HEEEEEELL YEEEEAH! ぎゃーーっ!彼らの代表作であるMetal on Metalをそのまま演奏! 僕は今年はぜんぜんライブに行けてないので、周りのこととか関係なしに、ヘッドはバンギン、フィストはパンピンです。いや、Zeppで試写会なんでちょっとなんかあるかなとは期待してたけど、本物出てくるとはね!

そのあと、監督も交えてのトーク、アンヴィルも日本に来れたことを喜んでる様子。そりゃあね。なんてったってね。

で、オーディエンスのアンコールに応えて、新譜のTHIS IS THIRTEENからFling Blindを一曲だけ演奏。僕らもいてもたってもいられなくなって、ステージ前まで行ってノッてきました。いやっほーい。ほんとにアンヴィルの目の前。映画のあとだけに感動500%増し!マジでいい日でした。

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帰りにCD買ったら直筆サインカードが付いてました!(うん、まあね、アンヴィルのなんだけど)

CDのほうは、うん、サウンドはいいと思うけど、ただ正直いうと、まああんまし売れなかったのもわからんではないという感じw。彼らはボン・ジョビにはなれないよ。でもいいじゃないか。僕は今日アンヴィルの映画を見て、彼らなりに戦ったアンヴィルを実際に見たことを誇りに思います。これからもひいきして応援していくと思います。それが、出会いってもんじゃね?

僕にとってはボン・ジョビよりも大事なバンドになりました。(ボン・ジョビそんなに大事じゃないけど)

結論。メタルって音楽には、愛があると思います!
メタル好きの人にはわかってもらえると思うのだが。

←映画の中核になってる新譜。

2009年10月14日 (水)

銀座・教文館を表敬訪問

メルマガで「飛び出ろっ!ノンフィクちゃん」という連載記事をやっていたころから応援していただき、現在では新書juiceをどーんと紹介してくださっている銀座・教文館さんにあまりにも頭があがらないので、意を決して昨日表敬訪問しました。

本の教文館大きめに宣伝!

早川書房でノンフィクションというと、部署の名前も第三編集部というだけあって、Third Powerな印象があるのか、まあミステリやSFほどのファンはつかないのだけれど、そこに注目していただいているということは、当事者としては大変ありがたいわけです。

普段以上に緊張しながら階段をのぼり、若干ハァハァ言っていて挙動不審なまま、とうとう、案内カウンターにいらっしゃった和書部のYさんにお会いできたときには、なんと自己紹介したものか迷ったのですが、ごくフツーに温かく迎えて頂いて感激しました。そのあと文庫担当の方、店長さんまで紹介していただき、なんだか恐縮です。

教文館さんは、銀座というセレブな土地にありながら、とても居心地のいい本屋さんです。いまどちらかというとファッショナブルな本屋さんが増えていると思うんですが、しっかりした本がしっかり並んでいて、かつ堅苦しくないというか、端的にいえば「僕が欲しい本が全部ある、欲しくない本はない」という感じで、僕自身は昔から大好きな本屋さんです。会社にいると、たまに教文館の方が本を直接買いに来られます。お客さんの本の注文に迅速に応える姿勢がうかがえます。素晴らしい。

恩返しのために、ぜひ売れる本をつくりたいと思います。はい。

2009年9月30日 (水)

この秋は大型映画が目白押し

そうなんですよ。今年の秋は見たい映画がたくさんあります。
どれをとってもB級映画史に残る名作っぽいのばかりで、これは見にゃいかんと思うのです。

編集者たるもの、いい映画を見るべしです!

まずは今週金曜に予約済みの私の仇敵ジェイソン・ステイサム主演『アドレナリン・ハイ・ボルテージ』
『トランスポーター』のバカアクション版『アドレナリン』の続編!今度は1時間に一回充電しないとジェイソンが死んじゃうんだそうです(ベロと心臓で通電)。なにやってんだジェイソン。そして、今年(微妙な死に方で)亡くなったデビッド・キャラダインも悪役で登場。おおお。これは萌える。
公式サイトhttp://www.sonypictures.jp/movies/crankhighvoltage/

そして、現代でチャック・ノリスを倒す可能性が一番高いと思われているスティーヴン・セガールが二つの映画を送り込んできた!

『沈黙の逆襲』は、まあ順当な刑事ものですね。いうまでもなく、『沈黙』シリーズは別にシリーズじゃないです。ノリスにおける『地獄の~』みたいな。
公式サイトhttp://www.klockworx.com/movies/movie_72.html

で、『斬撃-ZANGEKI-』はセガール初のゾンビもの。なんと、セガール拳が通用しないんだそうです。えええええ。それは困る。まあ、チャック・ノリスも『ヘルバウンド 地獄のヒーロー5』で悪魔と戦ってますが、回し蹴りは結構効いていたけどね(とどめを刺すのは杖かなにかをブスっとやるしかなかったわけだが)。セガールにしてみても、ここでゾンビかなにかと戦う経験をつんでおくことで、今後のキャリアアップを目指しているのでしょう。
公式サイトhttp://www.so-net.ne.jp/movie/sonypictures/homevideo/zangeki/

あと、メタル・ドキュメンタリー映画の『アンヴィル』も見逃せない。ヘビメタ全盛期に多くのアーティストに影響を与えたバンドの二人はいまでは給食宅配員と建築作業員。周りからは時代は変わったと言われ……みたいな、ここまでですでに泣ける話です。アンヴィルのCD買おうっと。
公式サイトhttp://www.uplink.co.jp/anvil/

あ、もちろん、早川書房原作の映画もよろしくお願いします。

2009年9月 7日 (月)

勇気を出して初めてのジョギング

筋トレを始めて約一か月。

まあ、自分にしかわかんないくらいの成果だし、まだ目標のジェイソン・ステイサムには遠く及ばないが、多少の成果はあるわけですよ。しかし、たぶんジムとか行ってたら、続かなかったと思う。そもそもが貧弱だし、意外と他人の目を気にする質なので、自分の出来なさ具合に(´・ω・`)ショボーンとなって尻尾巻いて帰っていたことだろう。そもそも外出好きじゃないし。

だいたい毎日どこかの筋肉をいじめていたわけだが、昨日は休筋日(しかもたらふく食った)。夕方、喫茶店で甘いコーヒーを二杯ばかし飲みながら、12月刊(早い!)の『ライオンのクリスチャン(仮)』(=感動の動物ノンフィクション。これがまたいい話で…)の原稿を読んでいたのだが、ちょっと体が固い感じがして、帰って筋トレしたくなった。

と、思ったが、帰ってぼんやりサザエさんを見ていると、「男の人がいかに美人に弱いか」という、人の永遠の煩悩がテーマだったので(俺、説明が下手だ)、いや、「だったので」ということもないのだが、日曜のサザエさんを見る行為は精神的に萎えるので、せっかく涼しいし、脂肪を落とす有酸素運動のためにちょっとジョギングしてみようかと。

でも、大学の部活以来、ランニングらしいランニングってしたことがないことに気づいて、ちょっと怖気づく。俺、15年ちかく、長い距離って走ってないねgood

途中で倒れたときに助けを呼ぶために携帯持っていくべきかとか、帰りのタクシー代いるかなとか、携行品を吟味したが、ぜったい邪魔なので小銭だけ持ってくことにした。

迷彩の短パン(短パンこれしかないし)に、モスグリーンのTシャツ着ると微妙に怪しい軍事オタクっぽい感じだが、まあロン毛にメガネなので怪しくはないなと自分に言い聞かせ、いざウチから数百メートルの川沿いのランニングコースへ!

と、ウチを出て最初の10メートルくらいですでに足首に違和感が(弱)……あ、準備体操を忘れとる!立ち止って足首をぐりぐりすると、なんとか行けそうなのでそのまま走って多摩川べりへ。

うちの近辺の多摩川ってヤブみたいなとこが多くて、懐かしのミシシッピ川を彷彿とさせるので好きだ(見たことないけど)。おまーえーならー、行ーけーるさーおぢー、と口ずさみつつ、ランニング道に出ると、走る人、自転車の人、歩く人、犬に散歩させられている人……意外と人が多い。

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ちなみにこれは俺が昨年同じ多摩川沿いの道で、獲物を探すチュパカブラを撮影した写真。

走って初めてわかったのだが、ムキムキのお兄さんがすごくゆっくり走ってたり、おばちゃんがめちゃめちゃ飛ばしてたり、まさにみんなてんでバラバラな目的のために道を行っているのである。みんなどこから走り始めてるかわかんないから、いつ走るのをやめても別に嘲笑されることも激励されることもない。これは気が楽だ。

とりあえず、往復30分走ろうと思っていたので、まず15分、行けるだけ川下に行ってみる。走り始めると、実はゆっくり走るのは心理的になかなか難しい。まあ、走り出したら止まらない「南海のアクセル」と呼ばれた俺様だからな。でも15分走ったらさすがに疲れて止まる(アクセル終了)。プロレスラーが関節技をかけられてるような呼吸のまま、近くの自販機に飲み物買いにいったら、スポーツドリンクだけが売り切れなのがちょっとウケた。

で、帰りもまた15分走って帰る。

結論:確かに足はパンパンだが、意外とイケる。もっと、途中でエクトプラズムを吐くとか、ロス五輪のアンデルセンのような壮絶なゴールとかを想定していたのだが、意外とイケて自分でびっくり。うん、これって多少は筋トレの成果もあるのではないかと思う。ちなみに、近くの肉屋で肉買って帰ったのだが、帰って鏡を見ると上気した落ち武者みたいな顔だったので、さぞ店の人は怖かったろう。

まあ、でも走るのは走りたいときだけにする。走ってボロボロになると筋トレできなくなるからな。付け合わせみたいなのが、気楽でよいのである。

もちろん、筋トレもしました。

2009年9月 1日 (火)

映画『ミレニアム』のDVDを観た!

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ストックホルム在住で『スウェーデンで家具職人になる!』の著者、須藤生さんから、いま日本でも人気のサスペンス『ミレニアム1 ドラゴンタトゥーの女』の映画DVDを頂きました!
発売と同時に送ってくださるというので楽しみにしてました。ありがとうございます!!

スウェーデン映画なんて『ロッタちゃんはじめてのおつかい』以来だぜ!

日本でもそのうち公開されるんだと思いますが、ヨーロッパ版DVDを一足先に鑑賞。

ちなみに、ヨーロッパのDVDはリージョンコードは2ですが、出力がPAL方式なので普通の家庭のDVDプレーヤーでは見られません。私は両方見られるちょっと特殊なプレーヤーを使ってるので見られますが、そうでない場合はPCでなら見られる可能性は高いと思います。

さて、もちろんスウェーデン映画なのでスウェーデン語。言ってることはさっぱりわかりません! 

しかし、字幕はご丁寧に4カ国語対応です!スウェーデン語、ノルウェー語、フィンランド語、デンマーク語。これだけあれば一つくらいは……わかりません! まあ、英語の字幕があったところで、英語の字幕ってだいたいすごく速く流れるので、字幕ばっかり追うことになってつまんないのですが。

ということで字幕なしで鑑賞。うん。雰囲気はすごくいいです。ちょっとニキータっぽい感じですが、パンキッシュなリスベットのキャラもいいんじゃないかな。すげー筋肉質ですが、ずっと見てると美人で好感が持てる女優さんです。

この映画のいいところは、ハリウッド映画だと適当でリアルさのないコンピュータを扱うシーンだとか、いろんな書類を漁るシーンだとか、結構凝ってつくっているところ。あの北欧の独特の空気感もいい(行ったことないけど)。アクションはないけどいろんなタイプのバイオレンスは満載(そんなところにそれは痛い!とか)。ちなみに、こりゃ間違いなくR指定。

全体的に出来はかなりいいと思います。いや、スウェーデンでここまで作れるのね、というのが正直な感想です。ぶっちゃけ『ダ●ンチ・コード』とかよりも全然いいと思います。

タランティーノがリメイク権を買ったという話もあるようですが、このままのほうがいい気もするな。なにはともあれ、これは原作を読んでおくと面白く見られること請け合いの映画です!

ミレニアム6冊へのリンク

おっと。私はノンフィクション編集部なので、実はミレニアムの担当部署ではないのですが、明日は先に映画観たことを会社で自慢しようと思います。へっへっへ。

2009年8月27日 (木)

ミーハーな話ですが、午後、秋葉原で……

編集部のPC関連機器を買いに秋葉原に歩いていったときのこと。

なんと、セーラームーンっぽい格好をしたキルスティン・ダンストらしき女性を目撃!

キルスティン!俺だ!結婚してくれ!

ちがう? ちがうかもしれないけど、たぶんそうだと思うんだなぁ?

スパイダーマン4?

ちなみに早川書房はキルスティン・ダンストを応援しています! というわけでキルスティン・応援原作フェア!

  


丸善ラゾーナ川崎店でエンタメ・ノンフ・フェア!

夕方、EIJ松澤氏と待ち合わせて、川崎の丸善ラゾーナ川崎店に行ってきました。

作家の高野秀行さんの推薦本+丸善のセレクションで、ひとくせある面白ノンフィクション100冊あまりが陳列されている「エンタメ・ノンフ」フェアを視察!

100冊中、5冊が早川書房ノンフィクション編集部の本でした。

『恐竜の発見(ノンフィクション・マスターピース)』
『イラク博物館の秘宝を追え』
『戦火のバグダット動物園を救え』
『嘘発見機よ永遠なれ』
『そこにシワがあるから』
(リンク先は丸善オンラインストアへ)

このうち4冊は私の企画であります!

これだけ多くの出版社があるなかで、このクセあるフェアの100点の中に、自分の担当書が4点もあるのはかなりの占有率で光栄であります!ていうか、俺が片寄りすぎなのか?
しかし、こういうのは精力的な企画だと思います。面白い本ばかりなので、お近くの方はぜひ!世の中が高野さんと丸善と私についてくることを望みます。

ご担当の書店員さんに挨拶して、「携帯で写真撮ってもいいですか?」と聞いたにもかかわらず、撮影するのを忘れてしまうというダメぶりのため、写真はありません!

2009年8月17日 (月)

雌伏の時

お久しぶりです。

さて、8月の頭くらいに、ふとある疑問がわきました。
「人は(俺は)2年くらいでジェイソン・ステイサムになれるのだろうか」と。
Jasonstathammh02 ←個人的にはチャック・ノリスの正統的後釜と思っているのだが。トランスポーター3の予告編見ただけじゃねぇかとか言わないの。

ということで、最近家で筋トレを始めました。

インターネットで筋トレまわりの情報を仕入れ、ボーナスはたいて、アマゾンで10kgのダンベル2本と、プロテインと、特攻野郎AチームのDVDを購入。
4160aw3hzhl_ss500_ ←重いんで宅急便のおじさんがえらい騒いだ。

いや、僕は運動神経が悪いわけではないと思うのだけど、子どものころから非力でガリガリでね。体育なんかは苦手で、特にパワーが必要な競技はどうにもならんかったのですよ。
まあ、持久力のほうはちょっとしたもので、スポーツテストだと1500m走とかだいたい完走してたけどね(みんなが歌うサライが聞こえました)……。

大学時代はちょっと体育会の武道系の部にいたのだけど、それでもトレーニングは嫌いで、練習中の腕立てとか腹筋とかは「演技力」でカバーしてました。で、会社に入ってから10年、もちろんほとんど運動らしい運動をしてないので、もともとないパワーは落ちる一方……。しかも腰痛持ちだし。

体もどんどん固くなるのだが、こないだストレッチしてたら、猫が寄ってきて手本を見せてくれた。そりゃ猫にはかなわん。

しかし、実は数年前、30過ぎた頃にふと気付いたのですが、 気のせいかもしれないけど、食い物も仕事も変わらないのだけど、ちょっとだけ体ががっしりした気がしたのですよ。ひょっとしたら年齢による男性ホルモンとかの作用かもしれないし、ついた脂肪を支えるためかもしれないが、ちょっと体のことを意識するようになり、これは筋トレすべきときが来たのか、と数年考え込んでいたのです。

しかし筋トレに関しては、はっきりいって自分に勝てる自信がまったくない。ジム通いも考えたけれど、外出すると帰宅したくなる出不精な俺が続くわけがないことも薄々感づいちゃうわけで……。でも最近、筋肉系の映画を見たり、世界を救う夢を見たりしているうちに、ちょっと動きたくなったのね。

というわけで(大した理由はなく)、アマゾンで何かを買うといういつもの自己スイッチによって自宅筋トレを始めたわけです。夜な夜なダンベルを振ったり腹筋したり……で、終わったあとに冷たい牛乳で溶いたプロテインをグビグビ。うまいんだなこれが。まあ、そもそも普段の食事がたぶんあんまりちゃんとしてないので、それでもタンパク質は足りないんじゃないかとも思っているのだが、これまでの炭水化物中心の食事はやめにする。

いや、しかし筋トレやってみるとですね。ウチで一人でゴリゴリやるのは意外と嫌いじゃないのですよ。腕立てだけとかだとつまんないので、やっぱダンベルなどの器具があるほうが楽しい。これってまあ社会的な趣味ではないのですが、そこが逆に自分に合ってる気がしなくもない。

目的は、完全に見た目優先! そのうちジョギングもしたくなるかもしれないが、いまは例によって走る靴がないのでwそれはあとで。 

まあ、いつまで続くかわかんないですけど。もし、二年後、早川書房でジェイソン・ステイサムを見かけたら僕だと思って間違いないです。


2009年7月30日 (木)

ソルダムダムダム……

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果物って食べる機会があんまりないのですが、この季節に(ほんとはもうちょい前か)無性に食べたくなるのがコレ。

似たようなやつで赤い華やかなのがプラムで、青いのがソルダム。味は同じようなもんですが、微妙に日の当たらない、ケツの青い感じが親近感。皮の渋さと、中の酸っぱさが、夏場にはすっきりするのですよ。まあ、ソルダムなければプラムも食べるけど。

いやいや、編集部にソルダムとか贈ってくれなくてもいいですよ。〒101-0046千代田区神田多町2-2早川書房ノンフィクちゃんソルダム食べて頑張ってね係、とか、本当にいいですから。いいですってば。

前に会社で好きな果物はソルダムだと言ったら笑われたことがあるが、割と毎年食ってます!

宮廷女官ソルダムの誓い!

意味はないです。

2009年7月14日 (火)

微妙に似とる

どうでもいいが、今月のハヤカワ文庫でテイストの似た装幀があった。

056412_2 『凍てついた墓碑銘』ミステリ文庫

090352『人類が消えた世界』ノンフィクション文庫

雪に埋まってるもののスケールで、ノンフィクちゃん編集部の勝ち。

2009年7月 7日 (火)

編集者、ファッションを語るw

今日の話題はファッションだよ。ファッション(すでに自己冷笑)。

こないだの土曜日、われわれ早川書房ノンフィクちゃんブラボー中隊の面々は、「松川タライ乗りレース」に参加すべく、東京から東海道線に乗って伊東に向かったのですが、旅慣れていない僕は、こういうアウトドア・イベントのときにどういうカッコしていっていいのか、正直わからない。

といってもそんなに服を持ってないので選択肢はないのだが、昨年夏以降、それまで穿いていたジーンズのダメージ感があまりにひどくなりすぎで(元は新品だけど)、かなり露出狂的な様相を呈してきたため、今ではもう15年くらい穿いている馬革の革パンを普段穿いているのですよ。大学時代にバカみたいにバイトして、いまより断然羽ぶりのよかったときに買ったもの。しかし、革パンは夏は暑いうえに、そんなに動きやすいわけでもないし、まあ海・川の夏リゾートには似つかわしくない。

ということで、もう一つの(そして最後の)選択肢である「迷彩パンツ」で行くことにした(選択肢せますぎ……)。これは大学時代に構内の草むらで拾ったズボンで、その場で穿いてみたらぴったりだったんだよねw。てか、草むらで迷彩パンツ見つけるのじたい幸運だし(状況が状況なら見つける側も見つけられる側も生命にかかわる発見)、基本的に軍服系はサイズがでかいので、運命的出会いの迷彩パンツなわけで、いまも穿いてるわけですよ。

これ、全部、社会人10年目の人の話ねw

でも、今日の主題はそこじゃない。

同様に選択肢がないのは靴! とにかくスニーカーみたいな軽快なものを持ってない。サンダルは持ってるけど、基本的に素足が好きじゃないので、電車に乗るようなドキがムネムネするガチの外出(行動範囲せまい)のときには穿きたくない。そうすると、会社用でない靴の選択肢は、
 (1)サイズが合ってないのに無理やり履き倒しているリングブーツ。
 (2)穿きすぎてヒールがほとんどなくなったウエスタンブーツ。
 (3)友達にもらった黒いブーツ。
と、なるのですが、(1)はグダグダすぎて長距離移動に向かないので不可、(2)も履きづらいので不可。てか、海にウエスタンブーツがなしなのは俺でもわかる。
ということで、最近は(3)なのです。

で、最近はこの黒いブーツを穿くことが多いのですが、ヒモが若干めんどいのよね。でもまあわりと動きやすいので気に入っている。

以前にサイン会か何かのときに、EIJの松澤氏に「ダナーとか好きなんですか?」と聞かれたことがある。そのときは、なんのことかよくわかんなかったので「は、はい、まあ、そこそこ」みたいに答えたと思う。

で、こないだの土曜日、伊豆の宇佐美の駅にわざわざ迎えにきてくれた松澤氏と宿に向かう途中、タライ用の濡れてもいいサンダル買いましたみたいな話をしていたとき。
松澤氏にまた「ダナー穿いてタライに乗るってのはどうですか」と冗談めかして言われた。
ん? でもそのときも「はははははは~」とか言ってたと思う。

で、今日帰宅してから「デルタフォース2」のビデオを見ていたときに、ふとそのことを思い出し、「あ、ダナーって靴のメーカーか!」と思いついた(←我ながら鈍すぎる)。
さっそくウェブで調べると、ちゃんとしたアウトドアブーツのブランドなのね。。。。
よーく見ると、自分のと同じのがあった。
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DANNER LIGHT BLACK
ダナーライトブラック

サイズが合わないとかで友達から新品同様でもらった靴だったので、あんまり気にしたことがなかったのだが、意外といいお値段するのね。サンキュゥ♪(o ̄∇ ̄)/

てか、自他共に認めるインドアな人間が、知らない間にアウトドアの靴を穿いていたとは、なんたる人生の不思議(というか皮肉)! これはトレッキング用みたいだが、似た形のもので軍隊ユニホームのものもある。だから、迷彩パンツにダナーってのは(インドアな人間がプチリゾートに臨んで穿いていることを除けば)あながちおかしくはなかったのだ。

おかしくはないんだ! お母さん! ぼく、もうおかしくないよ!

そして、AHA!の瞬間に「デルタフォース2」でビリー・ドラゴがチャック・ノリスに蹴られていたのも、あながち偶然じゃない。いや、これは「ビリー・ドラゴ」って書きたかっただけ。

まあ、すべては僕の洗練されたファッション・センスが醸し出す奇跡だから、ぜんぜん不思議じゃないけどね。あ、ダナーすごくいいです。前から、やっぱりダナーだなーって思ってました。男でダナーじゃない靴穿いてるヤツとか信用できないです!

2009年6月18日 (木)

NF文庫リニューアルフェアもうじき準備完了

いまNF編集部では7月に全国書店で開催するノンフィクション文庫フェアの準備でおおわらわ。今年は最大約80点をなんとカバー替えするというコスト的にも手間的にも大変なフェアであります。

具体的には、
1.参加作品全点について、カバーの背やソデの部分のフォーマット替え

2.いくつかはカバー表側のビジュアルを変える
090222Solomon_bunkool こんな感じで

3.そのまたいくつかは文字を大きくしてトール化

4.で、名作の呼び声高い新刊も一挙5点刊行

  • アラン・ワイズマン『人類が消えた世界』
  • コンラート・ローレンツ『人イヌに会う』
  • カール・セーガン『悪霊にさいなまれる世界』
  • 石原藤夫・金子隆一『軌道エレベーター』
  • オリヴァー・サックス『妻を帽子とまちがえた男』

というわけで、まあ部署をあげての大作業だったのであります。とりわけ、文庫の責任者である「編集部のラスプーチン」と呼ばれるIさんの暗躍活躍によって、なんとか出口が見えてきた。

ノンフィクション文庫というのはフィクションメインのハヤカワ文庫の中にあって一種異端的な文庫なのですが、数々の名作・奇作を取りそろえたいわば世界の縮図みたいな文庫なのであります。昔は戦記ものや社会派の作品などが人気で、最近では数学ものや雑学ものが多いかな。もちろん、映画になった『マリー・アントワネット』や『セックスとニューヨーク』(セックス・アンド・ザ・シティの原作)などの女性向けのものもありんす。
手前味噌でなんですが、いまこれだけのしっかりした中身で規模の大きいノンフィクション文庫叢書は大手他社を含めてもあまりないと思います。翻訳中心だと一番でしょう。

しかし、なぜ、いまカバー替えなのか?……あんまり理由はありません。
でも文庫のように長い年月出し続けるシリーズというのは、時代に応じて意匠やラインナップを調整する必要があると思っています。無批判に伝統や決まり事に倣うのではなく、臨機応変に「しなる」ことが大事であって、そんな葛藤や試行錯誤の軌跡こそが伝統となる(なってほしい)と思うんですね。

もちろん、新しい本を出せば、目録から外れてしまう本もあります。自分のつくった本がそうなるのは寂しいけれど、でもそれは休眠の期間であって、わりとどんな本でも再度日の目を見る機会は訪れるものなので、まあ、それを逃さずにとらえてカムバックしてくれればと思います。今回の新刊も、『人類が消えた世界』以外はそんな本ばかりですし。

ぜひぜひ、一度でいいので、フェア開催の折には「どんな本が並んでいるのか」を見ていただきたいと思います!

2009年6月 1日 (月)

FLIGHT 666

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昨年2月に日本にもやってきたアイアンメイデンのSomewhere Back in Time Tour。ヴォーカルのブルースが自ら操縦する専用757で世界中を回るこのツアーの一部始終を「ヘッドバンガーズ・ジャーニー」や「グローバル・メタル」のサム・ダン監督が映画にしたのがこの「FLIGHT 666」。DVDには映画と、ライブ部分だけをまとめたディスクがセットになっている。

このツアーは自分でも見に行ったので、映画になるとは感慨深い。インドやコスタリカの若者が熱狂している様子は圧巻。特に、ブラジル(かどっか)の人が、ライブの後にすすり泣いて頭上に十字を切るシーンには、「わかる、わかる」と目頭が熱くなった。きっと彼は人生のつらいとき、悲しいとき、そして幸せなときもまた、アイアン・メイデンを聞いていたのだ。誰かがアイアン・メイデンは宗教のようなものだと言っていたが、まさにその通り。宗教や政治は裏切りを繰り返すかもしれないが、アイアン・メイデンは(あんまり)ファンを裏切らないのだ。

そう、アイアン・メイデンはそういうバンドなのだよ。

ひるがえって考えれば、アイアン・メイデンのように筋が通っていて、かつ進化し続ける姿勢というのは、日々の仕事においても重要なことである。バクゼンとしているが、自分のつくる本のなかにそういう背骨を築くことができればうれしい。そして自分の知らないところででも、誰か一人の人生を動かすような本が作れればうれしい。うん。
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聞いてますか、編集長。。。

2009年5月28日 (木)

突然の訃報

栗本薫先生、お疲れ様でした。

安らかにお休みください。

2009年5月21日 (木)

ふく編集長プロデュース

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いま流行りの猫毛フェルトのパペット。日曜日に家で仕事してる途中で行き詰って作る。編集長はすごい勢いで匂いをかいでいた。まあ、自分の匂いだからな。

ちょっとイライラした日は……

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会社帰りに行きつけの神保町Cafeヒナタヤでチキンカレー。これがスパイシーで美味い! そんなにカレーは好きではないのだけど、ここのカレーは周期的に食いたくなる。一日の疲れがふっとびます。ちなみにバッタリEIJのメンバーにも会ったりして、充実した放課後でした。

2009年5月10日 (日)

Kindleでかいの、出た。

米国アマゾンでは、何年か前からKindleという電子書籍リーダーを売っている。通常版が$359、DX(ちょっと大きい)が$489。なかなかいい値段だが、日本で出たらぜひ買いたいものの一つ。本棚はスッキリするし、新聞とかこれで読めたら便利。

しかしそう簡単には日本では出ないだろう。なぜなら読書端末はことごとく失敗しているからだ。理由はいろいろあるとは思うが、出版社の立場からすると、早い話が「電子書籍は壊滅的に売れない」のである。

ハードが売れない話をしてもしょうがないので、出版社側からのことを考えてみる。

Kindle版の書籍の価格はだいたい$9.99均一。日本円だと1000円くらい。一冊売れたときに出版社にどのくらい入るのか知らないが、アマゾンの発表によると、紙の本が10000冊売れるとKindle版が3500部売れる計算なのだそうだ。(http://www.techcrunch.com/2009/05/06/for-books-available-on-kindle-sales-are-now-tracking-at-35-percent-of-print-sales/

しかし、ですね。いま、日本の単行本(まあ、値段は1500-2000円くらいとして)で10000部売れる本がどれだけあるのか。本当の零細出版社は別にしても、大中規模出版社のオールジャンルの単行本の平均印刷部数って多くても6000部くらいなんじゃないの? ということは実売で4000-5000部。仮にi日本版Kindleが出たとして、その35%、1500ダウンロードくらい売れたとすれば、アマゾンの売り上げは1500×1000円=150万円。このうちどれくらいが出版社の取り分になるかが問題なわけだけど、多めに見積もって70%もらえたとして、100万ちょっと。そこから著者印税を支払い、制作費を支払い……としていくと、まあ利益はほとんど残らない。ましてや、これは実際にはかなり売れた場合のことだし、また収入はゆっくり、支出は早急に、ということになるので、だいたいの場合は資金繰り乙、という計算になるはず(たぶんね、たぶん)。

ちなみに、翻訳ものについては、海外の権利者に対して印税前払いの制度があるから(この前払い金の額が、ざっくりいえば契約金みたいなものになる)、マイナススタートは必至。ましてや、このほか翻訳料も発生する。というか、現状では電子版の版権はまだ売ってくれないことが多い(著作権フリー以外の翻訳ものの電子書籍って見たことないでしょ?)。

じゃあ、日本で電子書籍を普及させるにはどうすればいいのか。いくつか思いつくことを書いてみる。

1.著者と出版社と読者は、縦書きとかルビとか難しい漢字とか諦めて(意外と抵抗多いと思う)、なるだけ単純なフォーマットで我慢する(制作費を抑えるため)。

2.オープンソースで電子書籍リーダーを開発(メーカーの縦割りに出版社が対応しきれないため)。メーカーには国の補助金(←こういうのでもないと、もはやメーカーはやる気ないんじゃないかと思う)。あとやっぱ、端末高いとダメだね。

3.出版社のバックオフィスの電子化もしくは外注。たぶん、小口の金がちゃりんちゃりんと入ってくるのを、また個別の著者にちゃりんちゃりんと支払うようには、出版社のバックオフィスはできていない。著者への売り上げの報告もウェブ上だけでするとかしないと、経費ばかりかかる。また、電子ブック書店が違っても同じような処理ができるように、電子ブック書店間での取り決めも必須。

うーん、どれをとっても前途多難。

2009年4月21日 (火)

オラクルがサンを買収!

と、出版社にはあまり関係がないようなニュースのネタなんですが、個人的には「盛者必衰のことわり」を肌で感じるニュースです。

まだ編集者駆け出し時代の2000年、ビジネス書のひとつとして、ざっくりいうとサンの社史を書いた本『サン・マイクロシステムズ』(そのままかよ!)というのを担当したことがあります。
サンは当時から一般消費者向けでなく企業向けのサーバーやワークステーションなどを作っていたので、一般の誰でもが知っているという企業ではなかったかもしれませんが、ビル・ジョイなどの天才テクノロジストを輩出し、またインターネット時代に先駆けてNetwork is Computerという画期的な構想を打ち出していました。そして2000年くらいにはちょうどITバブル絶頂で飛ぶ鳥を落とす勢い、サンやシスコといえばそれこそハードメーカーとして盤石な印象でした。

実際、編集作業においては表記やプロモーションの打ち合わせのため、サンの広告担当の方と頻繁にやりとりしました。ふだん封建的なローテクな会社で紙に埋もれて仕事をしていた私は(まあ出版社なんてどこもそうです)、コンピュータの揃った近代的なオフィス(当時早川では編集者は一つのメールを共用でした)、打ち合わせのたびにわんさともらうサングッズ(ボールペンとか携帯ストラップとか)に感嘆し、またそれをまとめるCIの徹底などに外資のすごさを感じたものです。

また、当時のCEOだったマクニーリーが来日するときには日本の広報あてに「日本のTPOに合うスーツコードを教えてくれ」というような質問が来るらしく、しかし選択肢には「(A)Tシャツとジーンズ、(B).Tシャツと破れたジーンズ、(C)ポロシャツと短パン…」とか、スーツはないのかよみたいな、そんなエピソードにシリコンバレー臭を嗅いでほんわかしたりしました。本が出た後は、サンの営業さんが次々と私宛に本の注文をファクスでくれて、何千冊も売れました。まあ、一台何億円というシステムを導入するクライアントに自社をわかってもらうには、その本が一番だったのですよ。

と、まあサンには意外と大変お世話になった私w。ちょっと寂しいですね。

2009年4月 1日 (水)

京王線USBメモリ

今日は朝いつもよりわざわざちょっと早く家を出て、今日発売の京王線9000系USBメモリを買ってから出社。

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まあこういうノベルティのメモリ容量が1Gしかないのは仕方ないのだが、ちょっとちゃっちい感じがします。もちょっとNゲージっぽい作り込みがあるとよかったのだけど。絵柄は平面な全面シール貼りです。

今日は4月1日ということで、通勤電車noobな新入社員たちがどっと増えたわけだが、彼らはまだ安全で快適な電車の乗り方を知らないのですよ。自分が降りる駅で開くドアの位置を知らなかったり、カーブでどっちに曲がるか予測してなかったり。こういうのって毎日のことなので結構(僕の中では)重要で、いや、場合によっては無駄なトラブルや事故を防ぐことにもなるのですよ。だいたい4月の電車が遅れるというのはよくある話じゃないか。
僕は電車に乗る時には、基本的にいかなるカーブでも加速・減速時でも地面に対して(電車の床に対してじゃないよ)垂直に突き刺さって動かない釘のように立っているのが美しいと思っているのでw、吊革はほとんど持たず、動きの予測と体重移動で自分が動かないようにしている。車内アナウンスでは「吊革につかまれ」というけども、実際にやってみると違いがわかるが、吊革につかまった瞬間に足元が安定しなくなり、体は上下左右にぶらぶらと動くことになって隣の人に体をぶつけることになる。もちろん、予測不能な事故の場合には吊革もってないと吹っ飛ばされることになるが、毎日の通勤での前後左右の揺れくらいなら、足で踏ん張って垂直を維持し、逆に吊革持ってぶらぶら動く隣の人を支えてプレッシャーかけるくらいのほうが、安全に乗っていられる(と思う)。自分で見ていてもわかるが、僕は周りとはまったく逆の方向に傾いていることが多いです(人生もそんな感じ)。でも、そもそも、止まっている電車は次は動き出すのだし、高速で走っている電車は次には減速するのですよ。そのくらいは予想して動いてよね、と本当は声を大にして言いたい。

ところで、最近はUSBを介してのウイルスも流行っているようなので、みなさん使用には注意です!

2009年3月29日 (日)

この一週間、なにかがあったような、なかったような

編集者っていうと、なにか刺激に満ちた生活を想起されがちなのかもしれませんが、この二週間くらいは、翻訳者にとてつもない肉をご馳走になった以外は、とくにとりたてて書くほどのこともなく、淡々と暮らしていたのですよ。

まあ、それはともかくとして、

5月から

新書出します!

その名もハヤカワ新書juice!

当初は基本、翻訳もののエッジの利いた作品をメインとして(なのでビジネスものっぽいのが多くなりますが)、創刊時に2点、あとは月1点ずつ出していきます。

「翻訳ものってどうしても分量が多くなりがちで、平均で原稿用紙250枚程度の新書という器には収まらないのでは?」という疑問もあると思いますが……

はい、収まりません。その分値段は高くなりますw。

とはいえ、46判のハードカバーやソフトカバーで出せば一冊1800~2000円くらいするところを、いきなし1300円くらいにしようというのですから、まあ本当はお買い得なはずです。

そして、新●新書のナントカの品格みたいに、バーンと新聞広告を打ったりするのか?

そんなことはできませんw。

できるに越したことはないのですが、今の時代、ものによっては新聞広告もそんなには利かないんですよね。ましてや、「濃厚で」「しぼりたて」の新書ですから、マスに訴えかけるというよりも違う方法を採りたいと思っています。

なにはともあれ、一点一点丹精こめて絞り出し(笑うところじゃないぞ!)、大事に売っていきたいと思います。

ラインナップなどはまた別のエントリーで。



2009年3月 1日 (日)

昇給査定

さて、この時期、管理職なら頭を悩ます査定の時期です。

査定には賞与の査定と昇給の査定がありますが、賞与はまあ早い話実績なので、やりやすいのですが、昇給と言うのはその人の成長ぶりなども見据えてやるので、結構ややこしい。

課員が当該期間中に、どれだけの冊数の本を作ったか、質はどうか、企画は斬新か、そして売上はどのくらいで、会社への貢献度は?と細かく査定していきます。あの、編集者って好き勝手に本をつくっているように見えるかもしれませんが、一応みんな試行錯誤して、売れるものをつくろうとしているのですよ。

別に部下サービスではないですが、査定をすると、みんなよく頑張っているなという気持ちになります。よく社を去っていく人たちに花束をあげますが、それはそれでいいとして、いま頑張っいるみなさんにこそ、僕は花束をあげたいといつも思うのです(あげないけどw)。

なので、昇給の査定はいつも厳粛な気持ちで行なっています。適当な決め方なんてできません。

Ozzy編集者「編集長、××さんは今期は頑張ったようですが……」

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ふく編集長「じゃ、カリカリの量を倍増でnoodle

……

Ozzy編集者「へ、編集長、○○の給料、今年はどうしましょうか?」

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ふく編集長「あン? あいつはダメだ。猫アレルギーだから。」

Ozzy「わ、わかりました」

てな具合で。

2009年2月 7日 (土)

作業中

作業中
現在進行中の、横のものを縦にする作業。

手が抜けない人たちの武勇伝。

写真に写っているのは、ぽ〇ょではないですよ。もういっぽうの有名な小魚くんです。

2009年1月28日 (水)

編集者が多用するもの。

「紙の束ってばらばらになるのが不安……」

「クリップだと頼りないし、ホッチキスだと厚すぎるのはダメだし……」

「気軽に使えてタフなものないかしら……」

そんなみなさんの心配にさよなら! 紙束のプロが愛用する道具があるんです。それが……

てれれれってれーん!

ダブルクリップ~!(通称:カラス)

いや、それだけなのですが、編集者ほどこのダブルクリップを使いたおす仕事もないでしょう。机の上にどれだけ散らばっていることか。。。。ちなみに、机の上に転がっていたカラスを集めてサイズ別に並べてみるとこんな感じ。

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早川書房では駆け出しの編集者などには、ゲラを留めるにも輪ゴムくらいしか支給されませんが、数々の戦いを経るごとに、このダブルクリップを手に入れていきます。そして、このダブルクリップをたくさん持っている編集者こそが尊敬され、それによって年収も決まります! ですから、社内では壮絶なクリップ争奪戦があり、また女子を食事に誘おうと思ったら、このななかのいくつか(なるだけ新しいヤツ)をこれ見よがしにチラつかせて気を引くのです。たぶん、コクヨとかPLUSとかの一流有名ブランドのもののほうが、100円ショップで手に入るものより気を引ける気がします。PLUS持ってるやつはカッコイイです。

僕くらいのレベルの管理職になると、机の上、下、中からもっと多数の、色違いとかのダブルクリップがまだまだざくざく出てきます。そりゃあもう、ウハウハです。

あまりにもダブルクリップが好きすぎて、残業中に邪魔な前髪をこれで留めていたら、そのまま忘れて電車に乗って家まで帰ったこともあります。

ちなみに、めくるときに邪魔だからといって、ハンドルの片手だけを外したりすると、そのハンドルは100%なくしてしまうので、お勧めしません!

(一部フィクションですので、今度僕に会ったときにくれたりしないでください)


2009年1月 5日 (月)

あけましておめでとうございます!

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今日が仕事初めでございます。今年も早川書房のノンフィクション作品をどうぞよろしくお願いします。

今年の正月は完全に寝正月で、年が明けてからは徒歩2分のコンビニより先にもいかないほどに籠っておりました。おかげで完全に昼夜逆転。前日徹夜で臨んだ休みの最終日は午後3時くらいに急激に眠くなり、そのまま今日の午前4時半まで爆睡。なので今日は仕事初めにふさわしい早起きだったのであります。ちゃんと風呂にお湯貯めて入り、シャツにアイロンをかけてから出勤です。

それはそうと、新年早々『予想どおりに不合理』の3刷目の重版が決定!年末以降、いろいろな総評などに取り上げていただき、おかげさまで絶好調です。

さて、今年も知的で読んで面白い作品を取りそろえて行こうと思ってはいまして、ちょっと大きな企画もいくつか考えています。まだ明細が決まらないので発表できないのですが、今月中にはなにかお伝えできるとは思います。

とりあえず今日だいたい方向が固まった1月下旬刊3点のカバーラフです!詳しい説明はしません! こんなの出ますよ、みたいな。実はもう一点ありますが、まだできてません(汗)

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2008年12月30日 (火)

ハヤカワ・ノンフィクション今年の売上ベスト3

2008年のノンフィクション作品の売れ行きの特徴を一言で言うと、売れるものが堅く売れ、売れないものがさっぱり売れないという二極化が進んだ年だった。前評判的に売れる「べき」ものしか売れないという年だったように思う。これまでは、原著ではそんなではなくても、ちょっと渋いクロウト好みのものや、目先の面白いものはそこそこの成績を残したものだが、1、2回重版できるようなものが減った気がする。5回、6回と大きく重版するか(といっても何十万部と売れるものはなくなったが)、惨敗するかだ。これはノンフィクションに限らず、翻訳もの全般に言えることのように感じる。

僕の考えでは、出版というのは「いろんな本がある」のがいいところだ。そのバラエティを構成するものが作れなくなってくると、出版社のカラーは薄まってきて、どこも同じような本ばかり出すことになる。これでは出版はつまらない。

来年以降の課題としては、ベストセラーになるようなものをつくりつつ、それ以外の外濠の作品もしっかり読者に効率よく届ける、ということに尽きる。また、ちょっとでも、みなさんに気軽にいろんな本に手を出してもらえる環境をつくるようにしたい。まだ具体案は見えないのだが。。。

さて、気を取り直して、今年のノンフィクション売上ベスト3は以下のような感じ。

第1位 アラン・ワイズマン『人類が消えた世界』

今年の前半はこれがぶっちぎりで部数は6万部以上。人類が忽然と姿を消したら、明日、10年後、100年後、数億年後、地球はどうなるのか――。世界中のさまざまなシチュエーションにおいて、未来をシミュレートしているところが面白いです。また、著者ワイズマンのわかりやすくも、どこか情緒的な記述スタイルもよかったのでしょう。
編集部としては、原書にないイラストを採録してみたり、専用のウェブサイトを作ってみたりといった「ひとてま」もまた、この結果を後押ししているのだと信じたい。

同じ著者の新刊奇跡のエコ集落 ガビオタスもよろしくねん。


第2位 ヴィッキー・マイロン『図書館ねこ デューイ』

やっぱり猫が好き!ということなんでしょう。10月刊なのでまだ出てから日にちが浅いのですが、堂々の2位です。図書館の返却ポストのなかに捨てられた子猫が、町の人、そして世界中の人に愛される猫になるまでを描いたノンフィクション。苦労多い図書館長のデューイへの思いが一杯つまっていて、愛猫家は最後は涙なしには読めません。

これについては朝日新聞8段広告など、結構いろいろなことをやったので、正直いうと、もっと売れてもいいんじゃないかと思う。まあね。猫本にしては、写真も多いわけではないから手にとっても引いてしまう人も多いのだとは思うが、独立心が強くてプライドの高い「ねこ」が実は何を考えているのだろう、と考えさせられ、自分ちの猫を思わず抱き寄せたくなる一冊。舞台となっている図書館にはデューイの銅像も立っているらしい。メリル・ストリープ主演で映画化も決まっている。

第3位 ダン・アリエリー『予想どおりに不合理』

いま各所で話題!逃げるデューイを猛追している本ですw。経済学では人間が最大の利益を求めて合理的に動くことを前提としているのだが、実はそんなことはなくて結構人は不合理に動くよ、そしてその不合理さはある程度予測がつくものなのだよ、というお話。アマゾン・ドットコムのBest Book of 2008のビジネス・投資部門では第一位になった。

この本のなかでいろいろな実験をやっているのだが、ひとつひとつがユーモラスで面白く、また自分の仕事においてもちょっと工夫すれば役立ちそうな感じなのがよい。おとりの選択肢、とかちょっとドキドキします。ノーベル賞受賞者3人が推薦しているのもうなずける。

こうして振り返ってみると、サイエンス寄り、動物もの、経済もの、とバラけたのは良かった。『予想どおりに不合理』は伸びている真っ最中なので、来年にはもっと上に行くかもしれません。むしろ行ってほしい。というか全部伸びるのが一番いい!という作り手の本音でシメてみる。

2008年12月25日 (木)

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朝、起きると枕もとになぜか靴下が……

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中から「CIAO焼きかつお・かつお節味」が一本でてきた……なぜこんなところに?

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しかし、ビニールに入っていたら食べられない……。人間のやることはわからん。

2008年12月20日 (土)

夢のコラボ

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エシャレット・キムチです。
らっきょう+キムチですよ。これだけでご飯2合×3食はいけます。


2008年12月19日 (金)

そうだ 京都、行こう(3時間くらい)。

今日はいわゆる直行・直帰。
午前中、渋谷で打ち合わせがあって、そのあと新幹線で京都へ。やっぱ新幹線は早いねぇ。2時間30分で着いちゃう。車中は、なんかよくわからない鶏めし弁当みたいなものをかきこみ、今日会いに行く先生の新刊を読んで、話をする内容を手帳にまとめておく。そして中公新書『アダム・スミス』を20ページくらい読んだところで爆睡。

とはいえ、14時30分発ののぞみだと、着くのは17時。
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もう暗いです。。。しかし夕闇のなかの京都タワーはなかなか趣があります。

駅からタクシーで京都大学へ。で、某先生(秘密)と打ち合わせを1時間半ほどしたら、あっと言う間に19時半。帰り予約している新幹線は20時。。。え、もう帰んなきゃ。。。

京大から駅に帰る途中のタクシーの中では、現金がたりなくなりそうでヒヤヒヤ。しまった、やっぱり仮払いをもらっとくべきだったか。まあ新幹線代を調べるときに片道料金しか見ていなかった僕が悪いのだが。。。なので、タクシーの車窓の風景なんて覚えてない。

というわけでタクシーの運転手さんの京都言葉以外にはなんの京都らしい経験もなく帰宅。これでも帰り着いたのは23時。とはいえなかなか意義ある打ち合わせが出来たのはよかった。

2008年12月14日 (日)

殿、電柱でござる!(古)

もはやノンフィクションとも早川書房とも関係ないのだけど。
12月14日は赤穂浪士討ち入りの日です!
本当は旧暦だけどな!

基本的には、職場でキレた浅野さんにも、結局暴力に訴えた大石さんたちにも、そんなには同情しないし、とはいえ元はといえばパワハラじじいが一番悪いのだけど、まあそれはそれとして……

二年くらい前に、ふとしたことからこの動画を見つけてからというもの、忠臣蔵のイメージといえば私の中ではこれに決定してしまっている。

なぜにManowar!?wwwww 

ま、でも確かにHail and Killは歌詞もなかなかブチ切れてる名曲でございます。

通勤前にManowarを聴くと血が沸き立ってきてヤル気(殺る気?)が出るというのに、メタル大国・日本でManowarはなぜ人気が出ないのかよくわからん。。。

 

 

2008年12月11日 (木)

高尚なのにゲスナー賞

先週のことですが、弊社刊『誰も読まなかったコペルニクス』が雄松堂書店主催のゲスナー賞本の本部門の銀賞を頂き、担当編集者が訳者の柴田裕之氏とともに表彰式に行ってきた。

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じゃじゃーん。

ゲスナー賞:http://www.yushodo.co.jp/gesner/

雄松堂書店さんというのは、いろいろな出版事業を手掛けられている書店さんで、新宿区にあるショールームには貴重な洋古書が展示されているようだ。本好きには垂涎もの。今度行ってみます!

いや、タイトルこそふざけてしまったが、「本の本」の賞をエンターテインメントの弊社でいただくというのは大変光栄なことで、編集者冥利に尽きる。

受賞した『誰も読まなかったコペルニクス』は、あまりに画期的すぎて当時はあまり読まれなかったコペルニクスの著作『天球の回転』が、時代を経るごとにさまざまな科学者たちの手に渡り、その余白にビッシリと書き込みがされていった過程をたどるノンフィクションである。

もちろん、コペルニクスの頃の部数なんてたかが知れているだろうし、ましてやベストセラーにはならなかった本だから、多くは残っていないだろうが、それでも必要な人たちに読み継がれていき、ある意味現代科学を創ったというのは、非常に壮大な話ではないか。

基本、僕らは毎日、「真剣にベストセラーを狙って本を作っている」し、売れることが何よりだとは思うが、ベストセラーにならなかった本が必ずしもダメな本なわけではないのだ。いま、こういう賞を頂くというのはちょっと示唆的で興味深い。

私の尊敬する訳者の柴田裕之さんは翻訳の世界では大家なのだが、とてもお優しい人柄で仕事熱心、そして良書を愛する方なので、つい難しめなわりと大変な本をお願いしてしまう。。。いつもスミマセン。しかし、柴田さんがまさにこの賞をお受けになったのは、とても嬉しいし、ふさわしいと思う。


↓ 柴田裕之氏の訳書!

2008年12月 9日 (火)

ノンフィクション翻訳者忘年会

今日は18:30から、神楽坂でノンフィクション翻訳者忘年会に参加。

これはノンフィクション作品を中心に活躍している翻訳家、各出版社の編集者、版権エージェントが一堂に会するイベント。知り合いの翻訳者とは今年はああだったこうだったと語らって親睦を深め、まだ一緒に仕事をしたことがない翻訳者さんたちに挨拶し、そして同業者とは景気はどうよという話をし、そして現在進行形の翻訳者さんにはここぞと進捗状況にさぐりを入れるわけですよw。

毎年、参加者の投票によって「今年のベストノンフィクション」というのが選ばれるのですが、

今年のベストはなんと早川書房の『人類が消えた世界』good

翻訳者の鬼澤忍さん(と私)が壇上に上がり、鬼澤さんがスピーチをした。実は場内が騒がしくてあんまり聞こえなかったのだが、この本の良さを語ってくれたのだと思う。本当にうれしい。鬼澤さんとは私が新人のころからの付き合いで、とくにビジネスものや経済ものを中心に仕事をお願いしてきたのだが、このジャンルはどうしても古くなるのが早く、勝敗が極端だ。これまで「これは今度は当たる」と思ってお願いしたものが不発に終わることが多く、非常に申し訳なく思っていたのだが、『人類が消えた世界』はようやく中ヒットとなり、ようやく恩返しが出来た。

また、翻訳者というのは翻訳している本の傾向で、それが専門なのだと思われがちだが、実はビジネス書を訳すことが多い鬼澤さんが本当にやりたいジャンルは哲学だったり、釣りだったりする。。。今度、いつか、そういうジャンルもお願いしたいと思う。

正直、翻訳出版の景気は厳しく、読者はますます減っている。しかし、これだけ多くの「ノンフィクちゃん」が頑張っているのを見るのは心強い。これからも翻訳者のみなさんにはお力とお知恵をお借りしたいと思いますのでよろしくお願いします。

2008年12月 1日 (月)

遠く離れていても――R.I.P

本とは関係ない話だが、Loudnessのドラマー、樋口宗孝逝去の報を耳にし、今日一日、本当にショックにうちひしがれた。世界のロックの至宝が失われてしまった。

僕がメタルに覚醒した(エアーだけど)中・高校生くらいの頃にはLoudnessはすでに外国人ボーカルだったから、日本のバンドなんだか外国のバンドなんだかよくわかんない感じだったし、なのである意味、全盛期はすぎていたのだが、それでも当時、二井原実在籍時のライブ盤など聞いて、生意気にも「昔のほうがよかった」などと口走っていたのを思い出すと恥ずかしい。つまり、Loudnessは聴いてはいたのだが、リアルタイムでは全盛期は知らず、ほんとに「音」だけの付き合いだったのである。

90年代前半にメタル界が分裂したみたいになって、僕自身も上京・進学し、メタルというよりはもっとプリミティブなロックや、ポップなものにも興味を持って(そのほうがカッコいいと思ったのかもしれない)、しばらくメタルを聴くこともなかったのだが、iPodを使うようになって、「好きなものを聴いていいんだ」という風潮になって以来(そうじゃないと広大なHDDは埋まらない)、またメタルばかり聴くようになったのがここ5年くらいのもんである。

天然のインドア志向(つまり引きこもり)なので、ライブなどにも行かず、ただ暗くひとりムラムラ熱くなりながらメタルを聴くのが俺流(別にカッコいいとは思っていない)なのだが、今年からはいろいろ見に行くことにした、その矢先、このニュースである。だからある意味、樋口Loudnessだけは自分のなかで純粋な「音」のままで終わってしまった。

いまはYoutubeなどでいくらでも在りし日の樋口氏を見られる。パワフルなだけでなく、お茶目な面もあって楽しくも思うが、僕のなかではただひたすらに、まさに己を燃やすようにドラムを叩き続けるCDの中の樋口氏だけが樋口氏なのである。何が言いたいかというと、あまり人となりに関心をもたず、音しか知らない僕にしても、樋口氏のドラムは魂を揺さぶるドラムだと思うということだ。生命がドクドクと脈打つような音なのだ。

本当はラブソングなのだが、今日は頭の中でずっと「アレスの嘆き」が鳴っていた。

ライブに一度も行ったことのないファンが、心からご冥福をお祈りします。

2008年11月29日 (土)

三省堂大宮店でのエクストリームなサイン会

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やってきました北の玄関、大宮。なぜか。

そごうにシワがあるから!scissors

というわけで松澤等さんの「実演&サイン会」がそごう内、三省堂で行なわれた。

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例によって夜なべして看板を制作。「ほとばしるスチームで魂を蒸らせ!」って書いてみて自身満々だったのだが、松澤氏や同僚の反応は薄かった。さみしい。
あと、「この本を読めばダンナさんがすすんでアイロン掛けをするようになります」というパネルもつくったが、あとで壮年のマダムがその看板の前で立ち読みしているのを見て、ちょっと罪悪感を覚えた。釣りはほどほどに。

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とはいえ、実演開始早々、あっという間に人だかりができる。松澤氏は一人で30分以上熱くエクストリーム・アイロニングの真髄を語り続け、老若男女のお客さんもうんうんとうなずいていた。そして動きが速すぎて写真はないのだが、競技アイロニングの技、エアリアルとジャックナイフも炸裂。デパートなので安全を考慮して最小限の動きだが、さすがキレがある。松澤氏は真のアスリートなのである。

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実演に引き続くサイン会ではサービスのスチームショットも。サインした数自体は多くはなかったが、読者とのインタラクティブな交流ができたのはなかなかよかったと思う。

神保町に引き続いての実演・サイン会ということで、というかそもそも「実演」なんてものがつくサイン会はほとんど他にないのだが、編集担当の私にしても松澤氏にしても、だいぶん進行のコツはつかめた気がする。来週は5日金曜がヒナタヤでのトークショー、6日が新宿でのサイン会、まだまだスチーム蒸れ蒸れの週末は続くのだ。

すべてを取り仕切ってくださった三省堂大宮店の皆様、汗だくで熱弁をふるってくれた松澤さん、本当にありがとうございました。

2008年11月28日 (金)

送別会

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本日付で、優秀な部下で私の右腕であり左腕であったM女史が退職するので送別会。パンダ、うさぎ、マーリー、サーシャ、ほね、デューイという一連の動物ものや、SATC関連など、いろいろと活躍してくれた。これまでの働きに感謝の意を表したいが、信用できる人物の退社というのは実に寂しいものである。そもそも出版社は人の出入りが激しい業界ではあるが、それにしても人がいなくなるのには慣れないものだ。スピーチといわれても、私はしゃべるのが苦手で、とおりいっぺんのことしか言えなかったのだが、まあ、これまでの仕事の日々の中で、伝えられることは伝えているつもりだ。

M女史よ、君は立派なノンフィクちゃんだ!

彼女には今後もぜひ活躍してほしいが、残りのわれわれもまた、Show Must Go On、前を向いて歩いていくのみである。

ちなみに上の写真は出張先の社員から電報とともに届いた白いネコ。口がなくて眼尻にシワのようなものがあって二本足で立っているが、本当のネコはこんなではない。こんなだ。
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送別会で飲み過ぎた編集長は、目が半開きで、後ろ脚を枕にして寝ている。

2008年11月24日 (月)

紙の電子化

編集者という職業はただでさえ紙を扱うことが多いのに、毎日のようにファクス、名刺、書評のコピーなど、紙はどんどん増えていく。あまりのペーパーフローで業務効率が著しく低下することも。これは抜本的に考え直さないといけない。ということで、最近はScan Snapを使ってとにかく紙を減らしまくることに躍起なのである。

ちなみに、スキャナはウチに置いてあるので、いったんウチに持ち帰って作業することになるのだが、別途Dropboxというウェブサービスを用いていることで、持ち運びの媒体はいらなくなる。つまり、

(自宅)
スキャナ

ローカルの所定のフォルダ

自動的にウェブ上の「Dropbox」フォルダ(無料では最大2GB)と同期。

これに会社のデスクトップPC上のフォルダも同期させる。

つまり、ウチでスキャンした文書は、会社にいけば自動的に所定のフォルダに入っている、というわけ。Dropboxの優れている点は、普通にフォルダとして使える点だ。バックでウェブ経由で同期していることなど意識しなくていいのだ。これまでもWindows Skydriveなどのストレージは試してみたが、これは楽チン。

一応全部pdfにしてあるので、検索すればだいたいの文書は見つかるが、Windows自体の検索機能を使うより、Acrobatについている検索機能を使うほうが確実に探せるみたい。

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文書の電子化を見守る編集長。

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しかし動く物体を目にすると狩猟の本能を抑えられません。「紙詰まりです」と警告が出るが、たいていは猫が詰まっている。

2008年11月22日 (土)

土曜日~

今日は午後から『そこにシワがあるから』の著者、松澤等氏のテレビ取材が弊社で行なわれるので出勤。どうせ片づけなきゃいけない仕事もあるので、午前10時には会社に行ってみた。だいたい土曜日も誰かいるものだが、午前中とあってまだ誰もいない。

どうせだれもいないのでBGMでも流しながら仕事しようと思い、カバンからCDを取り出す。
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はい。心落ち着かすイージーリスニングには最適なAC/DCですw。久々の新作ブラック アイス
これはなかなかすごいです! 何がすごいって、久々の新作とは思えないほどの「同じじゃーん感」。さすが。クオリティを落とすことも上げることもなく、もう40年近く同じなのです。もはや、伝統工芸の世界です。でも買っちゃうんだよねー。メーカー側ももはや「偉大なるマンネリズム」と謳っているし……そんなのアリなのか。。。とはいえもちろん、オッサンたちのパワフルな演奏はそのままです。ウチの会社だと定年退職か役職定年かという世代の人々がこれだけ頑張っているのは素晴らしい。人を鼓舞するのに年齢は関係ないのだ!

しかし、さっそくPCに入れようとしたら、なんと、中身がカラ。。。

よくあることだけど、家でiPodに入れたときに取り出し忘れていたのでした。ああああーあああーあ、サンダー。まあいいや、仕事しよっと。

2008年11月15日 (土)

昨日のウェブ会議

会社では月一回、ウェブでなにをニュースとして流すかなどを話し合う会議があるのでそれに出席。当ブログが比較的こっそり開設されたことについて、もっと目立つとこにバナーをおいてはどうかという意見も。

でもまだ作りこみも中途半端でなのでベータ版なんだな。

逆に、いや、いつのまにかバナーが貼られているのを見て、いい意味でやられたと思ったという意見も。うーん、意図としてはこっちに近い。

まあ、やっぱりこっそりやってこうと思いますw。

2008年11月 8日 (土)

木曜日の出来事

アイロンばっかりで恐縮だが、木曜日には『そこにシワがあるから』の著者、松澤等氏とともに某週刊誌の取材に行ってきた。まあ、私は立会いなのですが。

さすが大手出版社はビルもでかくて綺麗!松澤氏は、「いやあ、早川書房さんのほうが味がありますよ」と言ってくれていたが……

書店で本を買ってくれた記者の方もさることながら、カメラマンの方まですっかりエクストリーム・アイロニングに魅せられたようで、かなり熱く語っていた。

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アイロンもって写真撮影。松澤氏の眼光が鋭い。

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カメラマンを屋上に追い詰めた松澤氏。
「ひぃーーお助けください!」とカメラマンの悲鳴が聞こえる。

取材が無事に終わってからは、二人でとりあえずいつものカフェ「HINATA-YA」へ。再来週からのエクストリーム・アイロニングイベントの打ち合わせと称して、クッキーとお茶を堪能。

2008年11月 6日 (木)

なかなか忙しい日

午前中
9時半に新進気鋭の翻訳者、千葉敏生さんに会ってゲラを受け取り、午前中いっぱいで朱をまとめて、11月刊マーティン・リンストローム『買い物する脳――驚くべきニューロマーケティングの世界』を入稿! 脳波測定をマーケティングに導入するという、ある意味究極的なマーケティング法の本である。著者のマーティンにも一年くらい前に一度会ったが、さわやかなお兄さん。つまり、著者、訳者はさわやかなナイスガイで、編集者はムサいおっさん予備軍という取り合わせである。
それはともかく、これは期待のビジネス書である。

12時半
近くの「有米蔵」でおにぎり3個を買ってきて食べながら(味噌しいたけがおすすめ!)、部下の伝票などを決裁したり、午前中にたまったメールを処理したり。
松澤等著『そこにシワがあるから』を販売してくれるカフェ・ヒナタ屋に本の納品に行きたいのだが忙しくて行けず、部下のM女史に託す。チキンカレーがおいしいので食べておいで、と財布から無造作に一万円札数枚を渡す。

すいません。最後のは嘘です。

13時半~19時
新卒秋採用の面接。学生たちと話をすると、みんないろいろ考えていてえらいなあと感心する。自分のときのことを考えると、まったくもって恥ずかしい限りである。ウチを受けてくれて心からありがとうと思う。

19時半~23時半
机にいろいろ貼ってある伝言やメールを片づけて、M女史とともに横浜に出向いて『BONES』の著者の湯沢氏、東野氏と今後のプロモーションについて打ち合わせ。いつ会っても元気で癖のあるお二人。とてもカッコいい写真集なので、もっと多くの人に手にとってほしい。

23時半~25時
横浜から自宅まで電車で帰る……が、あと一駅のところで電車が終わっている! 多摩川が渡れん! そういえば何か月か前にも同じことがあったような。タクシー拾って帰宅。

25時
ようやく愛猫で私のボスでもある「ふく」に会えた。最近は寒いからか、あぐらかいて座っていると膝に乗っかってくる。すぐ寝れるわけもなく、コーヒーを入れたりアイロンをかけたり。夜にたまったメールをみたり、ウェブサーフィンしたり。明日の会議に使う資料を作らなくてはいけないのだが、会社に原稿を忘れたことに気づき万事休す。いまにいたる。たぶん2時半くらいには寝る。

2008年11月 3日 (月)

神保町よ、スチームに満ちろ!

神保町ブックフェスティヴァル最終日!

昨日まで早川書房のノボリとハッピがシワくちゃだった件について、いまをときめくエクストリーム・アイロニング・ジャパン代表、『そこにシワがあるから』の著者、松澤等さんに電話を入れたところ、それはイカン!ということになり、最終日、アイロン掛けの実演販売をゲリラ的に行なうことになりました。

しかーし! 当初の予定になかったので、会社で本を準備できず、松澤さんのご自宅にあったストック18冊をお持ちいただくことに。。。

そして本日午前11時、松澤氏はアイロンとアイロンを抱え、おまけに御著18冊を持って颯爽と神保町にあらわれたのであった。しかも、ここに来る前に、サーフィンしてきたという。。おそるべし、鉄人(アイロニスト)!

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とはいえ、今日はブックフェス最終日で、お客さんもそう多くなく、通りはどちらかというと落ち着いた雰囲気。とりあえず、昨日のうちに夜なべして作ったA3判の看板を掲げて呼び込みをすることに。

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無印良品のアイロン台と、英国製コンフィグリップもスタンバイ完了です。

「エクストリーム・アイロニングの松澤さんの実演・サイン会やってまーーす!」

最初は恥じらいがあったのだが、ぽつぽつと売れ始めるにつれてアイロンもわれわれもヒートアップ。エクストリーム・アイロニング・ジャパンのメンバーの方々も、呼び込みに協力してくださいました。これには感激!

「アイロンに関するご質問も受け付けまーす!」(by松澤。最初はアイロン講座みたいでしたね)
「アイロンがけは男のスポーツ!」
(by俺。謎)
「富士山でアイロンを掛ける男!」(by営業部長。いつもではないんですが……)
「スチーム出てます! しかも中身はエビアン!」(by誰か。まあ、たまたま水が手に入らなかっただけで、いつもエビアンなわけではないです)

と、じゃっかんツッコミどころもありますが、多くの方が足を止めてくださいました。

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松澤氏も早川書房のシワくちゃのハッピにアイロンを当てながら、多くのお客さんとお話しされました。でも「アイロン掛けしてプロテイン飲めば、こんな筋肉になります!」って……w。

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ファンですー!という方から、初めて知ってびっくりという方、そして15年ぶりくらいに会った私の旧友まで(再会してすぐ本を売りつけてる自分がちょっとゲス野郎に思えたけど…買ってくれたM君ありがとう! )、たくさんの方にお買い求めいただきました。

半ば強引なゲリラ的実演販売ながら、結局、15:00前には完売! お買い求めくださった方には、厚くお礼を申し上げたいです! でも決して損はさせません! ぜひぜひ、アイロンの輪を広げようではありませんか。

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そして終了後に「終わっちゃったのー!」と声をかけてくださった方々、次からは、ちゃんと早めに告知します!

こうしてゲリラ的サイン会の三連休が幕を閉じたのでした。松澤さん、買ってくださったみなさん、どうもありがとうございました。

2008年11月 2日 (日)

神保町ブックフェスティヴァル2日目!

早川書房は、神保町ブックフェスティヴァルでは毎年著者のみなさんによる直筆サイン本を売っています。コミックや小説中心に、結構な数を読者のみなさんにお買い求めいただいているのです。

だいたいは売り子になるのは営業部のみなさんなのですが、今年はまあいろいろと思うところもあって冷やかしに行ってきました。なかなか盛況で、おかげさまでたいそうな売上になりました。

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『夢幻紳士』でおなじみの高橋葉介さんにもごあいさつ出来ました。高橋さんのサイン本は大人気。連載しているミステリ・マガジンまで完売です(←サイン付きなので)。なるほど、著者が神保町のこの催しに来て下さっていれば、その場でサインしてもらえるのですよ。その分、売上につながる。。。と。

そのとき空を見上げると、早川書房の青いノボリがひときわ目立っているのですが。。。ん? 一年に一回しか使わないからシワくちゃだ。売り子のハッピもシワくちゃ……

ん!?

そして、急遽、ダメモトでどこかに電話をかけたのでした。

お買い求めいただいた読者のみなさん、ありがとうございました。

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