しばらく沈黙してました
いやー、ふた月以上もブログの更新をサボっておりました。
この間にノンフィクちゃん脱走説やらノンフィクちゃん死亡説やらあったのかなかったのかわかりませんが、僕は元気です。この近辺に起こったことをダイジェストで振り返ってみましょう。
■4月15日 早川書房のメルマガ「ハヤカワ・オンライン・ニュース(HON)」にてノンフィクちゃんの新連載「編集者の仕事を考える by ノンフィクちゃん総合研究所」開始。
これは前のエントリでも書きましたね。早川書房のシンクタンクである「ノンフィクちゃん総合研究所(NRI)」において、編集者が日々している仕事をマジメに紹介しつつ、その本質を探り出そうという知的興奮の連載です。
僕はいま「ハヤカワ新書juice」というセレブな新書を担当しているのですが、その中で『グーグル時代の情報整理術』や『ライフログのすすめ』または『小さなチーム、大きな仕事』といった本を担当していると、おのずともっと効率よく、もっとシステマチックに仕事をしたいと思えてくるわけです。でも、編集者の仕事というのは、まあ混沌としているものでして、それをまず分解して整理することから始めないとどうにもならないと思ったわけです。
そこで、せっかくなので、自分の仕事をいくつかの段階に分解・意味づけして、みなさんに見てもらい、そうしながらも実はもっといい仕事のしかたがないか考えようという企画です。情報収集の実態とか、打ち合わせのしかたとか、編集者の思考法とか、半月に一回紹介しています。登録はこちらから→http://www.hayakawa-online.co.jp/info/melmag.html
■4月29日~5月1日 東大i.schoolのワークショップ合宿に参加。
今年のGW前半は、書籍化作業を進めていた「東京大学i.school」のワークショップ合宿に参加してました。泊りがけで東京を離れるのは、昨年の伊東のたらいレース参加以来。みっちり知的な3日間を、東大の学生さんたちとすごしました。朝6時に起きて山中湖畔を走ったのが超気持ちよかったです。
写真は、学生たちの行き詰まったブレインストーミングに示唆を与えているところです。
■5月! 9カ月におよぶ取材やら執筆やらのたまもの『東大式 世界を変えるイノベーションのつくりかた』刊行。
いやー、本をつくろうにも始まったばかりの東大i.school。結局、全部のワークショップに参加して要点をまとめたり、膨大な写真を撮ったりするうちに、一部を執筆することにまでなったんですが……なんとか5月の下旬に本が完成!本郷の五月祭では、出版記念のイベントも行われ、多くの見学の方がいらっしゃいました。すばらしい!
いくつかご指摘を頂きましたが、たしかに「東大式」というのは蛇足だったかもしれません。しかし、東大でこんなことをやっている、ということはどうしても伝えたかったんですね。「えっ!東大でイノベーションなんて学べるの?」という反応があるのは想定内ですが、だからこそ真っ向から勝負したかったわけです。
しかし、自分でいうのもなんですが、結構よくまとまっていると思います。ぜひ、日本のビジネスマンに読んでいただきたいです。
■5月同時期に出たマイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』がスゴい勢いで売れる。売れている。
これは直接わたしの担当書ではないのですが、おなじノンフィクちゃん部でつくっている作品。
NHK教育テレビで放送されていた(6月で終わっちゃった)「ハーバード白熱教室」。ハーバードの人気哲学講義をテレビで公開する番組だったのですが、これが予想外の大人気。5月下旬に出したその書籍版、『これからの「正義」の話をしよう』も、発売直後から飛ぶように売れています。こんなことはここ10年くらいなかったことです。うひゃひゃ。
しかし、発売前は、「日曜の午後6時に教育テレビなんて見る?」とか「アメリカ政治哲学なんて普通の人にはなじみがない」とか、実は結構不安もあったんです。税込み2415円する単行本だし。ということで初版部数はかなり慎重なものになったのですが、しかし、予約が始まると、アマゾンを中心にものすごい数の注文が入り、あわてて発売前に重版!!その後も版を重ね、7月2日現在、20万部をつくっています。担当のTくんよかったね。
いや、しかしこの番組は面白かった。じゃっかんプーチン似のサンデル先生が、学生たちと対話しながら、うまいこと哲学の講義を進めていくんですね。サンデル先生、学生の意見を聞いた後には必ず「君の名前は?」って聞くんですが、これがなかなか人間味があってよろしい。最終回なんかはほんとに圧巻でした。NHKオンデマンドでも見られるので見なかった人はぜひ。

これ押すと、ハヤカワ・オンラインに飛びます。このようなバナーは実は僕がつくっています。へへん。
そして、テレビを見た人はぜひこの本を。実はテレビも正直結構難しいっちゃ難しいのですが、これは「講義で教えていること」に補足説明をしながら整然と文章の形にしたものなので、時間をかけて、サンデル先生の言いたいことを理解することができます。
んでもって、これを受けてビッグな企画が進行中。あー、もうすぐ発表しますが、日本でも何かがどこかで「白熱」しそうです。あ、話がもどりますが、ハーバードだけでなく『東大式』もよろしくお願いします。
■ところで、6月は何していたかというと……
発売日にゲットしたiPadで遊んで可能性を模索していました。へいへいほー(えっ、まさか模索のとこ?)
僕は、これはホントの話、iPadで「本を読む」ということはあんまり期待しないで買いました。ただ、上に紹介した『東大式』をつくっているときに思ったのですが、PCを使いながら、それとは別の機械で写真をスラスラと眺めたり、pdfの資料を読んだりできたらいいなぁと、思っていたんです。それで購入したんですが、まあなかなか面白い機械です。まさにPCとスマートフォンの間隙にすっと収まる機能というか。主な用途はツイッター、メール、スケジュール、あと写真を眺めたり、アイデアを書いたり、ゲラのpdfに赤字を入れたりといったところかな。これらについてはどこかで、報告できればと思っています。
■そういえば、7月12日発売の『本の雑誌』8月号で、なぜかインタビューされています!
本好きのあいだではバイブル的な月刊誌である『本の雑誌』ですが、どうしたわけか、ある日電話がかかってきて「ノンフィクちゃんを取材したい」と言われました。どっひゃー。なんで?
いや、ぼくはつねづね世界三大情報誌といえば「TIME」、「Newsweek」、「本の雑誌」だと思っていたのですが、そのなかでも『本の雑誌』の知的センスが一番すぐれていることが、これではっきりしたわけです。たぶん、もうルパート・マードックかディズニーあたりが買収を狙ってると思います。
で、どうやら「2010年の出版界で期待する人」的な扱いのインタビューだとのこと(あの、2010年半分終わってますが……)。むむむ。相手は何を期待しているのだろうか。どうやってインタビューに望むべきか、こっそり悩みました。たとえば…
1.一人通訳的なエージェントを立てて、どこかの女将のごとく、ひそひそと彼にささやいて受け答えしてもらう。
2.トロール人形かなにかを「ノンフィクちゃん」だと言い張り、僕自身がエージェントのふりをして、相手の質問を伝えたり、お告げを聞いたりする。(トロール人形→http://en.wikipedia.org/wiki/Troll_doll ちなみによくキューピー人形と間違えられると書いてあるが、それってどうなの?)
3.いつぞやの迷彩ギリースーツで隠れている。出てこない。
ま、結局、普通にインタビュー受けましたwwww ノンフィクちゃん誕生の瞬間のことから、メルマガ、ブログ、ツイッターの話、今後のグローバル展開(!)まで、いろいろお話させて頂いたので、よかったら『本の雑誌』を複数冊買って、ご家族と一緒にご笑覧ください。
とりあえず今日はここまで。

















































『凍てついた墓碑銘』ミステリ文庫
『人類が消えた世界』ノンフィクション文庫





































