2009年10月30日から始まった六本木・ミッドタウンの催し、Design Tide 2009を見てきた。
いろんな理由で結局期間中に3回も足を運ぶことになったのだが、今日は最終日なのでね。そして、午前中のオイラのメインイベントは、来春刊行予定のCHANGE BY DESIGNの著者、世界最強のデザインファーム、IDEOのCEO兼社長のティム・ブラウンさんに会ってプロモーションのこととか打ち合わせること。IDEOはもちろん『発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
』(早川書房刊)で有名ね。
憧れのIDEOの一番えらい人です。プロモーションに関してなので、こちらも販売系のスタッフを連れて参戦。
ティムさんは、物腰穏やかな、まさに写真の通りの渋いオヤジ。かっこいい。この本については写真を使わずにナラティブ(語り)にこだわってまとめた、というところに男気を感じた。これはまさにデザイン・シンキングのバイブルとなるべき本でしょう!いろんなことを話し合い、また今後も連絡を取り合おうということで別れる。グッジョブ!俺!
(まあ、実際には片言の英語でしどろもどろになりながら、日本語のできる向こうのスタッフにたまに通訳してもらいながら話したんだけどね)
それはともかく、たかが本屋の端くれである僕にとっては、こういうエラい人に会うという経験は本当に冷や汗ものの刺激で、毎回いろんなことを反省するし、自分の弱さを見つけることになる。人は無意識のうちに、そういう仕事からは逃げてしまいがち。でも前にIDEOのトム・ケリーが言っていたように、あえてそういう非日常的な刺激に飛び込むことが人を成長させるのだと信じている。
学生のみなさん、他社のみなさん、早川書房にくるとね、こういうガチで冷や汗かく仕事はいくらでもありますよ! 本物の著者に会える編集部、それがノンフィクちゃん編集部なのです!
と、会社PRはそのくらいにして……実は先週から、ミッドタウンの中では、IDEOのメンバーと博報堂イノベーションラボのみなさんが、ひとつの課題についてワークショップをやっていてですね、そのプレゼンテーションが17時半からあるのですが、軽く昼飯食って、喫茶店で原稿読んだり、たまたまミッドタウンに来ていたブックデザイナーの渡邊民人氏夫婦にご挨拶したりして、しかしまだ時間がある……ということで、デザインタイド開催中のミッドタウン内を徘徊しました。
↑これはIDEOがこれまでつくったエポックメーキングなプロダクトや、ちょっと変なアイデア商品を展示している場所。水を運びながら浄水もできる開発途上国向けの自転車とか、欲しい商品を買うには自分がどれだけ働かなくてはならないかを表示するiPhoneアプリとか面白い。本もおいてあったけど、なんで原書かな~。日本版のほうが断然いいのに。。。
↑21_21ミュージアムの近くにある、こっちがトイレという表示。わかりやすいのかどうかはわからない。
↑時には~なぜか~大空まゆみ~(「まゆみ」のところはスゲ速く歌うこと)
裏庭にいた気球です。当たり前ですが風ふくとマジで結構流されるのね。乗りませんでしたけど。下の風船のアーチは、理科の教科書に出ていた肺胞の図に似ていると思います。

そうこうしているうちに、IDEOプレゼンの時間。つーか、プレゼンブースは超満員でなかなか前が見えません。
テラス席からもお客さんが見ています。
えーと、ワークショップの内容は「健康」に関するもの。最終的に「色を食べるeat color」というコンセプトで、色別の惣菜パック、それを思い出させる広告、iPhoneアプリでの健康管理など、魅力的なアイデアにまとまってました。ナビゲーターの箭内道彦氏の毒舌もよかった。デザインはみんなのものなのに、それを難しくして金儲けするヤツがいる、みたいなこと。その気持ちよくわかる。
まあ、プレゼンに関してはとくに言うことはないが、そこにいたるプロセスがやはりすばらしい。漠然としたテーマからぎゅっとひとつのアイデアに絞り込むまでに、いろんな観察やアイデアが検証され、それを可視化・共有化して、ブラッシュアップしていくというIDEOの一貫したやり方には恐れ入る。
これらはプロセス途中で出てきたアウトプットだが、こういうメモを見ているだけで楽しい。いきなりこの精度ではできないと思うが、まずは恥ずかしがらずに実践することが大事だと思う。でもこういうものを出していくと、組織は楽しんで仕事できるよね。
いや、とても刺激的な文化の日でした。あ、ちなみに、デザインタイドのメインブースは見てません!だって人が多いんだもの。日高屋(六本木店)でW餃子定食食って帰宅。