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2009年6月18日 (木)

NF文庫リニューアルフェアもうじき準備完了

いまNF編集部では7月に全国書店で開催するノンフィクション文庫フェアの準備でおおわらわ。今年は最大約80点をなんとカバー替えするというコスト的にも手間的にも大変なフェアであります。

具体的には、
1.参加作品全点について、カバーの背やソデの部分のフォーマット替え

2.いくつかはカバー表側のビジュアルを変える
090222Solomon_bunkool こんな感じで

3.そのまたいくつかは文字を大きくしてトール化

4.で、名作の呼び声高い新刊も一挙5点刊行

  • アラン・ワイズマン『人類が消えた世界』
  • コンラート・ローレンツ『人イヌに会う』
  • カール・セーガン『悪霊にさいなまれる世界』
  • 石原藤夫・金子隆一『軌道エレベーター』
  • オリヴァー・サックス『妻を帽子とまちがえた男』

というわけで、まあ部署をあげての大作業だったのであります。とりわけ、文庫の責任者である「編集部のラスプーチン」と呼ばれるIさんの暗躍活躍によって、なんとか出口が見えてきた。

ノンフィクション文庫というのはフィクションメインのハヤカワ文庫の中にあって一種異端的な文庫なのですが、数々の名作・奇作を取りそろえたいわば世界の縮図みたいな文庫なのであります。昔は戦記ものや社会派の作品などが人気で、最近では数学ものや雑学ものが多いかな。もちろん、映画になった『マリー・アントワネット』や『セックスとニューヨーク』(セックス・アンド・ザ・シティの原作)などの女性向けのものもありんす。
手前味噌でなんですが、いまこれだけのしっかりした中身で規模の大きいノンフィクション文庫叢書は大手他社を含めてもあまりないと思います。翻訳中心だと一番でしょう。

しかし、なぜ、いまカバー替えなのか?……あんまり理由はありません。
でも文庫のように長い年月出し続けるシリーズというのは、時代に応じて意匠やラインナップを調整する必要があると思っています。無批判に伝統や決まり事に倣うのではなく、臨機応変に「しなる」ことが大事であって、そんな葛藤や試行錯誤の軌跡こそが伝統となる(なってほしい)と思うんですね。

もちろん、新しい本を出せば、目録から外れてしまう本もあります。自分のつくった本がそうなるのは寂しいけれど、でもそれは休眠の期間であって、わりとどんな本でも再度日の目を見る機会は訪れるものなので、まあ、それを逃さずにとらえてカムバックしてくれればと思います。今回の新刊も、『人類が消えた世界』以外はそんな本ばかりですし。

ぜひぜひ、一度でいいので、フェア開催の折には「どんな本が並んでいるのか」を見ていただきたいと思います!

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