オラクルがサンを買収!
と、出版社にはあまり関係がないようなニュースのネタなんですが、個人的には「盛者必衰のことわり」を肌で感じるニュースです。
まだ編集者駆け出し時代の2000年、ビジネス書のひとつとして、ざっくりいうとサンの社史を書いた本『サン・マイクロシステムズ』(そのままかよ!)というのを担当したことがあります。
サンは当時から一般消費者向けでなく企業向けのサーバーやワークステーションなどを作っていたので、一般の誰でもが知っているという企業ではなかったかもしれませんが、ビル・ジョイなどの天才テクノロジストを輩出し、またインターネット時代に先駆けてNetwork is Computerという画期的な構想を打ち出していました。そして2000年くらいにはちょうどITバブル絶頂で飛ぶ鳥を落とす勢い、サンやシスコといえばそれこそハードメーカーとして盤石な印象でした。
実際、編集作業においては表記やプロモーションの打ち合わせのため、サンの広告担当の方と頻繁にやりとりしました。ふだん封建的なローテクな会社で紙に埋もれて仕事をしていた私は(まあ出版社なんてどこもそうです)、コンピュータの揃った近代的なオフィス(当時早川では編集者は一つのメールを共用でした)、打ち合わせのたびにわんさともらうサングッズ(ボールペンとか携帯ストラップとか)に感嘆し、またそれをまとめるCIの徹底などに外資のすごさを感じたものです。
また、当時のCEOだったマクニーリーが来日するときには日本の広報あてに「日本のTPOに合うスーツコードを教えてくれ」というような質問が来るらしく、しかし選択肢には「(A)Tシャツとジーンズ、(B).Tシャツと破れたジーンズ、(C)ポロシャツと短パン…」とか、スーツはないのかよみたいな、そんなエピソードにシリコンバレー臭を嗅いでほんわかしたりしました。本が出た後は、サンの営業さんが次々と私宛に本の注文をファクスでくれて、何千冊も売れました。まあ、一台何億円というシステムを導入するクライアントに自社をわかってもらうには、その本が一番だったのですよ。
と、まあサンには意外と大変お世話になった私w。ちょっと寂しいですね。
