ロマンスあれこれ

2010年2月27日 (土)

3月のロマンス『青の瞳をもつ天使』は……

お待たせしました!
3月のイソラ文庫は、話題のナリーニ・シンによるパラノーマル・ロマンス/アーバン・ファンタジイの新シリーズの登場です。
〈ギルド・ハンター〉シリーズの第1作、『青の瞳をもつ天使』です。

エレナは腕利きヴァンパイア・ハンター。逃げだしたヴァンパイアをつかまえて、主人である天使のもとへ連れ戻すのが仕事だ。杭でヴァンパイアを刺してまわるのではなく、逃亡ヴァンパイア相手の賞金かせぎといったところだ。
その彼女に、世界を支配する10人の大天使の1人、美しく冷酷な戦士として知られるラファエルから、これまでになく危険な仕事の依頼がくる。追うのは殺人鬼と化した大天使の1人だという。エレナには仕事を断わることも、失敗も許されない。
大天使ラファエルと共に死と隣り合わせの数日を過ごすうち、エレナは彼の禁じられた魅力にとらわれていく……。

エレナは仕事をやりとげることができるのか? そして、エレナとラファエルの関係は? ダイナミックで衝撃的な作品です。

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J・D・ロブの〈イヴ&ローク〉シリーズにローレル・K・ハミルトンの〈アニタ・ブレイク〉シリーズを足したような、迫力のアクションとロマンスです。
ニューヨークが舞台で、超リッチでゴージャスで、ちょっと陰のあるヒーロー。
ヴァンパイア・ハンターで、つらい過去をかかえながら生きている強いヒロイン。
パラノーマル・ロマンスのファンだけでなく、みなさんにぜひ読んで、この衝撃と感動を味わっていただきたい作品です。

3月5日(もう来週ですね!)ごろに書店にならびます。
お楽しみに!

2010年1月27日 (水)

2月のロマンス『愛と情熱の契約結婚』は……

みなさま、お待たせしました。
2月のイソラ文庫のロマンス作品は、すごいです。かなりすごいです。
まず、あらすじをご紹介します。

ヒロインのフェイスは、資産家の娘でありながら幼稚園につとめており、結婚して子どもを持つことがいちばんの夢。でも、過去に金目当て、父親のコネ目当ての男性はいたものの、彼女自身を愛してくれる相手には出会えていません。
そんなとき、親友に紹介されたセクシーで有能なビジネスマン、コナーが、大胆にもある提案を持ちかけてきます。それはふたりの結婚。いい夫、いい父親になるのと引き換えに、フェイスの父親の会社のCEOになり、いずれ経営を全面的に任せてほしいというのです。
フェイスはコナーの正直さにひかれ、彼との結婚を承諾します。愛は考慮に入れない契約結婚ですが、ふたりのあいだには欲望があり、それが幸せの礎になるはず。そう考えたのですが、思わぬ障害が……。
めくるめく情熱の、甘美で刺激的なセクシー・ロマンスです。

愛と情熱の契約結婚

ビジネスのために結婚するなんて、ロマンスの定番設定といえますよね。
欲しいものは自分の力で手に入れてきて、ビジネスの世界でのさらなる成功をめざす、成り上がりヒーローと、内気で、自分にちょっと自信がないお嬢様ヒロインとのロマンスです。
じゃあ、どこがすごいかって? 
それは、「めくるめく情熱の、甘美で刺激的な」ってところでご推察を……。
冬なのにあつあつです。
特殊部隊出身のヒーローじゃなくてもすごいです、と言いたくなってしまいます。
2月5日の発売です。お楽しみに!

2009年12月14日 (月)

『熱く危険な再会』は……

12月刊のロマンス、ジョアン・ロスの『熱く危険な再会』は、もうお楽しみいただけましたでしょうか。

ロマンスでは、続編や関連作品のことをスピンオフと呼ぶようですね。
じつは今回の作品、ジョアン・ロスのこれまでの作品のスピンオフだったりします。 未訳のロマンティック・サスペンス作品(こちらもいつか紹介できるといいですね……)の主役カップルの名前も会話に出てくるのですが、邦訳された作品(ハーレクインの『さそり座の恋人』)からもあるカップルが重要な役どころで登場します。 作品の冒頭で、ヒロインのサブリナは若くして国際ホテルチェーンでホテルの支配人を任されたばかりだったのですが、そのホテルチェーンのオーナー夫妻が前作のカップルです。
こんなこれまでの作品とのかかわりもロマンス読みの楽しみのひとつですよね。

そのほか、スピンオフではないのですが、『熱く危険な再会』にはどこかで聞いたことのある名前が……「ジュリア・チャイルド」、そう、イソラ文庫の11月刊、映画が公開されたばかりの『ジュリー&ジュリア』の主役の一人です。

397ページで「わたしは料理研究家のジュリア・チャイルドじゃないし、ティタニアみたいな才能はないけれど……」とヒロインがディナーに誘っているんですよ。

……と、編集作業中に編集部のイソラチームで話していたら、ジョディ・ピコーの傑作『19分間』を読んでいたKさんが
「あ、『19分間』にも、ジュリア・チャイルドの名前が出てきましたよ」
あれ、そう言われてみると、このまえ、寝る前にちょっと眺めていた他社のロマンスにもジュリア・チャイルドの名前が出てきたような……。ジュリア・チャイルドって、料理界だけにかぎらず、アメリカですごくよく知られた女性なんですね!

ただ、問題は、積読の山に埋めてしまったその他社のロマンス本がなんだったか忘れてしまったこと……。

最近のロマンス作品(ロマンスに限らなくても、もちろん歓迎ですが)で、ジュリア・チャイルドの名前が登場した作品、ご存知の方はこっそり教えていただけませんか……。

(編集部higashi)

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ジョアン・ロス『熱く危険な再会』ハヤカワ・オンライン
ジョアン・ロス『熱く危険な再会』amazon.co.jp

2009年11月28日 (土)

12月のロマンス『熱く危険な再会』

数年前にローマを旅行したことがあるのですが、そのときに気がついたのは、イタリアの警察官って制服が格好いい!ということでした。観光シーズンだったためか、市警や国家警察や、カラビニエリ(軍警察)などのあちこちの制服警官の姿が見られたんです。

イタリア在住の作家と言えば、リサ・マリー・ライスとか、シャノン・マッケナとかいますよね。たまたま、ちょうどそのころ、カラビニエリのヒーローが登場するリサ・マリー・ライスの作品を読んだばかりだったから、なおさらでした。制服を着たホットなヒーローとのロマンス、いいですよね。そんなホットな作品といえば(制服ヒーローではないのですが)、2月刊のビジネスマンヒーローが登場するThe Fortune Hunterがけっこうきてますので、お楽しみに。

話を戻しますが、制服といったら、軍服ははずせませんよね。平和主義者のわたしですが、かっこいい制服だけはお気に入りです。とくに、それが特殊部隊だったら……。スーザン・ブロックマンのSEALのシリーズなんて、いいですよね……。そんなことを考えていた一年ほど前、ロマンス本の相談をしていた文芸エージェントさんが言いました。『SEALのロマンスがありますけれど、興味ありますか?』もちろん、興味あります!

というわけで、イソラ文庫12月刊のロマンス、ジョアン・ロスの『熱く危険な再会』は、米海軍特殊部隊SEALの元隊員がヒーローです!

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長年の夢だった昇進をかなえたばかりのサブリナは、思いがけない事件に巻き込まれ、静養のために、亡き祖母から受け継いだ屋敷のある、南部の故郷の島に帰ってくることになります。そこで彼女は、少女時代の恋の相手ザックと再会します。元米海軍特殊部隊SEAL隊員だったザックも、戦闘中のあるできごとがきっかけで除隊し、帰郷したところでした。それぞれに心の傷を抱えた彼らは、いつしか惹かれあうようになります。ですが、のどかで平穏なはずの島で連続殺人が起こり、二人の身にも危機が迫るのです。サブリナに迫る魔の手、ザックは彼女を守ることができるのでしょうか……。

物語の舞台は、『風と共に去りぬ』のモデルになったとされる屋敷と紅茶農園です。そんな歴史のある風光明媚な島で、二人の恋人のホットなロマンスがくりひろげられます。レストランのオーナー・シェフであるサブリナの親友と保安官のカップルの関係もすてきです。

残念ながら、回想シーン以外ではザックの制服姿が見られませんが、そのかわり、ツールベルトをつけた姿が登場します。ツールベルトをつけたロマンスのヒーローもいいですよね……。

ハイリスク・シリーズの1巻目となるこの『熱く危険な再会』ジョアン・ロスは、12月9日の刊行です。どうぞお楽しみに。

2009年11月 9日 (月)

名前あれこれ

第一回配本のロマンス『月の光に魅せられて』いかがでしたでしょうか。
著者Teresa Medeirosはべつの2シリーズが他社から刊行が予定されているようですね。ちょっと楽しみです。あれ、でも、ホームページ上で見るかぎり名前がちがう?

出版社ごとに名前がちがうことはないわけではないのですが、こういうときって外国の名前って難しいって思います。たとえば、女性の名前Sarahを例にすると、サラと表記されることが多いですが、セイラ、セアラという表記もあります(こちらのほうが音に忠実のようですね)。このあたり、ある程度は作品の雰囲気にあわせて表記を考慮することもあります。

では、なぜテレサ・マデイラスという著者名にしたのか。綴りはMedeirosなので、マデイラスという発音は一見あまり自然ではなさそうですよね。でも、著者のウェブページのFAQ(よくある質問)で、 マデイラ酒のMadeiraに「S」だと書いてあったのです。そういうわけで、「テレサ・マデイラス」になりました。

著者名もそうですが、登場人物の名前もなかなか難しいことがあります。1月刊のロマンス/アーバンファンタジーとして準備中のKatie MacAlisterのYou Slay Meでは、主人公の名前がAislingです。「エズリン」? 「アズリング」? 答えは、アシュリン(もしくはアシュリング)。アイルランド語の「夢」という言葉からきている、すてきな名前です。
でも、実はこれは簡単でした。なぜかというと、本書の冒頭で、アシュリンはフランスの空港の入国審査官と名前をめぐってひと悶着していて、アイルランド由来の名前だということや発音がちゃんとわかるのです。アメリカ人でも、きっと読めない名前ですよね。

2009年10月30日 (金)

パラノーマル・ロマンスあれこれ

イソラ創刊第2弾は、来週発売です!

なのですが、じつは今回、ロマンスはお休みです……でも、12月からはロマンスをどんどん刊行していきますので、全国のロマンス・ファンの皆様、お楽しみにお待ちください。

さて、このところ、パラノーマル・ロマンスが人気ですね。日本でも次々とおもしろい作品が紹介されていますが、アメリカでの人気はもっともっとすごいです。登場人物たちも、吸血鬼や、日の光を浴びることができずに人に血をすするけれど吸血鬼ではない種族や、人狼とか、狼に変身するけれども人狼とは違う種族とか、妖魔の種族とか、いろいろなヒロイン・ヒーローがいます。最近は本当に驚いてしまう設定のパラノーマル作品も、いっぱいあるんですよ。たとえば、ヒーローが本物のヴァイキングだったり(コンテンポラリーなのに!)、ヒロインがネッシーの娘さんだったり、ヒーローのお父さんがクトゥルフ神話の人だったりしたものも。この間は、たまたま2冊続けて読んだ本のどちらにもアトランティスネタが登場して、あれ?と思いました。

登場人物が吸血鬼だったり、狼男だったりすれば、それだけで乗り越えなければならない障害となり、ドラマがうまれる……それがパラノーマルの面白さの一因かなと思います。そのうえ、そういうパラノーマル設定のために、二人の運命の相手がどうしても永遠に結びつかなければならなかったりするわけです。これは必ずしもいつもうまくいくとはいかない、ただの人間からすると、超うらやましいですよね……。

さて、10月のロマンス新刊『月の光に魅せられて』は、お読みいただけましたでしょうか? これは、ヒストリカル・ロマンスですが、じつはパラノーマル・ロマンスでもあります。吸血鬼ではないかとうわさされる謎めいた子爵エイドリアン……彼の正体は? まだご存じない方は、ぜひ本書をお読みください。

Moon_100 テレサ・マデイラス『月の光に魅せられて』amazon.co.jp

そして、12月のロマンス作品はヒーローがSEALです。といっても、アザラシ(SEAL)のシェイプシフターが登場するパラノーマルではなくて、米海軍特殊部隊のSEALです。ホットなロマンスをお届けしますので、こちらもお楽しみに。

2009年9月16日 (水)

ヒストリカル・ロマンスあれこれ

いまヒストリカル(歴史)ロマンスが人気ですね……。わたしはヒストリカル・ロマンスも大好きなので、現在の状況は読者のひとりとしてうれしいです。
ヒストリカル・ロマンスも、刊行点数が多いのは、摂政時代(リージェンシー)と呼ばれる1810年代を中心とした英国を舞台としたもの。後のジョージ4世が摂政(リージェント)を努めた時代です。

どうして特にこの時代の作品が多いのでしょうか。華やかな社交界(年頃の上流階級の女性が結婚相手をさがすためにロンドンに集まり、毎日さまざまな催しが開かれる。つまり、運命の相手と知り合う機会がたくさんある)、ナポレオン戦争(ハンサムな軍人の英雄的行為)、未婚の女性や階級に対する厳しい社会的制約や倫理(規則があるから、そこから逸脱するときドラマがうまれる)、適度に現代に近いことなど、人気がある理由はいくつも思いつきます。それに、こういう人気がある分野にはいい作家も集まってきますから、それだけいい作品も増え、人気がさらにふくらみますよね。

そのほか英国ならヴィクトリア時代や、中世のスコットランド、開拓時代のアメリカなどもヒストリカル・ロマンスの舞台としてよく登場します。中世のスコットランドといえば、タイムトラベルもののロマンスで、現代から時間旅行する先がなぜかたいていスコットランドでした。ストーンヘンジのせいか(注:ストーンヘンジはスコットランドではなく、イングランドにあります)、それともキルトに魔力があったのか、と適当なことを考えたりもしたものですが。

イソラ文庫の創刊ラインナップのなかで、テレサ・マデイラスの『月の光に魅せられて』は、そんなヒストリカル・ロマンスの1冊で、舞台は1820年の英国、リージェンシーです。