ロマンス

2010年8月 3日 (火)

8月のロマンス『狙われた愛の記憶』は……

8月のイソラ文庫のロマンスは、おまちかね、ジョアン・ロスによるハイリスク・シリーズ第2弾、『狙われた愛の記憶』です。

前作『熱く危険な再会』をお読みになったかたは、そのヒーローである元SEAL隊員のザックは素敵でしたが、ザックの親友として登場したクールな狙撃手のクインも印象的だったのでは? そのクインが『狙われた愛の記憶』のヒーローです。そして、やはり前作に登場して、クインが思わせぶりなコメントをしていた美貌のFBI捜査官のケイトがヒロインです。数年前に二人になにがあったのか……(このあたりは、ハヤカワ・オンラインなどの本の内容紹介のページなどでネタばれ的にわかっちゃいますね)。

ザックやクインたちの人生を変えたあの戦闘の後で、やはり除隊したクインは、ミリタリー・サスペンスの本を出版し、そのデビュー作がベストセラーに。いまは南部の街で次作を執筆するかたわら、ミリタリー・アカデミーで創作を教え、気分転換には自分の家を修復する毎日を送っています。
ところが、そのミリタリー・アカデミーの教官が連続して狙撃され、殺される事件が起こります。そして、その担当捜査官としてやってきたFBIのケイトと再会するのです。SEAL部隊の狙撃手としての経験を生かし、ケイトの捜査に協力することになったクインですが、どうやら犯人は退役軍人だった可能性もあるらしく……。

事件の謎ときや二人の熱い想いもさておき、何層にもわたって繰り広げられている人間ドラマも魅力の作品です。
人当たりはいいもののどこか陰のあるアイリッシュパブのオーナーや、「神父だなんてもったいない」と評されていた元神父の医師など、わきを固めるほかの男性陣にも注目したいところ。
南部の街を舞台にした、夏にふさわしい熱い恋の物語です。

お楽しみに!

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2010年7月29日 (木)

『わたしを愛した吸血鬼』が紹介されました!

日経新聞の7月28日夕刊の、「目利きが選ぶ今週の3冊」コーナーで
テレサ・マデイラスの『わたしを愛した吸血鬼』を紹介いただきました!
選者はファンタジー評論家の小谷真理氏。
「コメディタッチのかけひきが味わい深い」とのこと。
前作の『月の光に魅せられて』とともに、これを機会に読んでいただける方が増えるといいなと思います。

この『わたしを愛した吸血鬼』は、「活字倶楽部」2010年夏号でもご紹介いただいています。
ナリーニ・シンの『青の瞳をもつ天使』も一緒に紹介されていました。
NHK教育テレビに登場したサンデル教授の本『これからの「正義」の話をしよう』が
『青の瞳をもつ天使』と並んで紹介されているのを見るだけでも、一見の価値がある気がします……。

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2010年7月 2日 (金)

7月のロマンス『貴婦人と謎の黒騎士』は……

7月のイソラ文庫のロマンスは、初紹介作家ルーシー・ブルーによるヒストリカル・ロマンス『貴婦人と謎の黒騎士』です。

物語は、十字軍に参加したアイルランド人騎士サイモンが、邪悪な敵の奸計に陥って主君と仲間を殺されるという、壮絶なシーンから始まります。サイモンはひとり生き延びるのですが、苛酷な呪いをかけられてしまうのです。その十年後。呪いを解くカギを探すサイモンと魔法使いの相棒は、レディ・イザベルの城にたどりつきます。イザベルは父親から受け継いだ城を掠奪者から守るため、おそろしい黒騎士の噂を流していました。サイモンは城を守る手助けと引き換えに、ケルトの秘密が眠る城の地下通路の探索を許されます。やがてふたりは恋に落ちるのですが、一方で、サイモンの宿敵もまた、城の秘密を狙っていたのです……という、魔法と謎に満ちたヒストリカル・ロマンスです。

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中世ヒストリカル・ロマンスのファンのみなさま、お待たせしました。ロマンティック・タイムズ誌のレビュアーが選ぶロマンティック・タイムズ賞にノミネートされた作品です。ケルトの魔法やドルイドの謎が登場する中世を、堪能いただけたらと思います。

そして、このあらすじではあえてぼやかしていますが、じつはサイモンの「呪い」とは吸血鬼にされてしまうことです。だから、パラノーマル・ロマンスとしても楽しんでいただける作品になっています。

お楽しみに!

2010年6月 4日 (金)

6月のロマンス『再会は熱く切なく』は……

6月刊のイソラ文庫のロマンスは、ベラ・アンドルによる『再会は熱く切なく』です。
これは既刊のジャスミン・ヘインズの『愛と情熱の契約結婚』につづき、〈お嬢さまヒロインがセクシーダイナマイトな新たな自分を見出してしまうシリーズ〉の新刊です。勝手にシリーズにしました。あ、ローレン・バークの『囚われの夜に』などもお嬢さんヒロインが……ですね。このあたりをおもしろいと思ってくださった読者のみなさまにはぜひお勧めです。

さて、『再会は熱く切なく』のあらすじをご紹介します。
裕福な両親の「完璧な娘」だったエマは、大学時代に貧しい奨学生のジェイソンと恋に落ちるが、卒業間際、親の言うがままに彼を捨ててしまう。それから10年。エマは同窓会で、事業で成功したジェイソンと再会する。できることなら彼ともう一度やり直し、うわべだけでない人生を送ろうと、エマはジェイソンの住むナパ・ヴァレーへ向かい、意外にも彼に暖かく迎え入れられる。しかし、ジェイソンは新しい自分を見いだしていくエマに惹かれながらも、ある復讐を考えていたのだ……。
10年ぶりの同窓会から始まる、甘く刺激的な夜。傷つけあいながらも求めあうふたりの、切なくも官能的なセクシー・ロマンスです。

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いま「官能的」なんて書いてしまいましたが、じつは本作、『愛と情熱の契約結婚』と同じく、かなりすごいです。冒頭からいきなり……となり、さらにそれが○○○(一部伏字にいたしました)。ホットで刺激的なので、ご注意くださいね。

10年前のエマの「裏切り」、現在のジェイソンの「復讐」については、許せないかな、認めたくないかな、「認めたくないものだな……自分自身の若さゆえの過ちというものを」とかつぶやきたくなるなという感じですが、それ以上にお互いに想いあっているのが響いてきて、温かい気持ちになることができること間違いなし。美しいカリフォルニアの風景のなかで描かれた、刺激的で切ない極上のロマンスです。

お楽しみに。

2010年4月28日 (水)

5月のロマンス『わたしを愛した吸血鬼』は……

みなさま、ゴールデンウィークはどのようにお過ごしでしょうか。
やっぱり、読書でしょうか?

さて、5月のイソラ文庫はゴールデンウィーク明けの5月7日に刊行です。
ロマンスはテレサ・マデイラスのヒストリカル『わたしを愛した吸血鬼』をお送りします。イソラ文庫で日本で初紹介されたマデイラスですが、つぎつぎと作品が邦訳されて、大人気の作家になりましたね。

これがゴールデンウィーク明けですので、ロマンス読者のかたは、4月刊のローレン・バークの『囚われの夜に』とあわせて、5月刊の予習にマデイラスの前作『月の光に魅せられて』をお読みいただけたらと思っております。
いま、「ハヤカワ文庫創刊40周年記念フェア」が開催されていますが、このラインナップに『月の光に魅せられて』が入っていますので、書店でお探しやすくなっているはずです。よろしくお願いします。

『わたしを愛した吸血鬼』は『月の光に魅せられて』の7年後を舞台にしています。
ヒーローは『月の光に魅せられて』に登場し、みなさまの心をわしづかみにした(はずの)ジュリアンです。
「***」以降であらすじを書きますので、『月の光に魅せられて』を読まれていなくて、すこしでもネタばれは気になるかたはそれ以降はご覧にならないでくださいね(もっとも、これならネタばれしていないとは思いますが、念のためです)。
もちろん、『月の光に魅せられて』を読まなくても、ぜんぜん問題なくトキメクことできるのですが、順番どおりに読んでいただくと、もっとたのめること、うけあいです。

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ここで、ジュリアンの言葉を引用しますね。
「ぼくの愛は触れるものすべてを毒してしまうんだ! ぼくの愛できみが破壊されるようなことになったら、ぼくはいま以上にのろわれてしまう!」
きゃーっと言いたくなってしまう、胸キュンもののセリフ、いかがでしょうか。
ぜひみなさんにも、マデイラスの華麗なヒストリカル・ワールドを満喫していただきたいです。

***

というわけで、本書のあらすじです。
カボット家の末妹ポーシャは、姉と結婚した子爵の弟ジュリアンを一途に慕い続けていた。吸血鬼にされたジュリアンは、魂を取り戻すための旅から帰国したらしいのだが、家族のもとには戻らず、放蕩に身をやつしているという。そのころ街で、吸血鬼に殺された女性の遺体が見つかった。ジュリアンが犯人だろうかと不安になり、ポーシャは彼に会いに出かける。そこで明らかにされた思いがけない真実。ポーシャの愛はこの危機を乗り越えることができるのか……。

ヒロインはポーシャです。『月の光に魅せられて』では、おませな少女だった彼女も、素敵な大人の女性に成長し、ジュリアンとの切ない恋物語をつむぎます。
ロマンスファンのみなさまに、超おすすめの一冊です。

2010年4月 2日 (金)

4月のロマンス『囚われの夜に』は……

4月刊のイソラ文庫のロマンスは、ローレン・バークによる『囚われの夜に』です。
まず内容のご紹介から。

星がきらめくモンタナの夜。
ジュエリーデザイナーのテスは、作品のインスピレーションを求めて深夜のドライブ中、ひと気のない路上で立ち往生してしまいまいます。彼女は通りかかったハンサムなバイク乗りのダラスに助けを求めます。ところが、最初は親切そうだったダラスは、仲間のバイクギャング団の到着とともに態度を一変。
「彼女は俺のものだ」
そして、テスをギャングのねじろへと連れ去り、囚われの身にしてしまうのです。
憎まなければならないのに、テスは謎めいたダラスにいつしか惹かれていきます。秘密と危険がふたりの間に禁断の愛を燃え上がらせて……。
スリリングでセクシーなラブ・サスペンスです。
アメリカ・ロマンス作家協会のゴールデンハート新人賞受賞作です。
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ローレン・バークは本作品でゴールデンハート新人賞を受賞し、デビューしました。これまでに4作目にあたる『イヴたちの聖都』だけが日本で紹介されています。ホットで刺激的なロマンティック・サスペンスを得意とする作家です。

もうちょっと先を紹介しますね。
テスは物語のなかばで解放されるのですが、意外ななりゆきで、ダラスと逃避行しなくてはならなくなります。山のなかの素敵なキャビンでふたりだけで隠れて……えっと、何が書きたかったのかな、わたし。熱々カップルですねってことですね、きっと。

来週刊行です。お楽しみに。

2010年3月19日 (金)

今後のロマンスのラインナップ

これからのイソラ文庫で刊行するロマンス作品をちょっとだけご紹介します。

THE VAMPIRE WHO LOVED ME
テレサ・マデイラス

お待たせしました! 『月の光に魅せられて』の続篇です。

MY DEMON’S KISS
ルーシー・ブルー

日本初紹介作家による中世ヒストリカル・ロマンス(パラノーマル要素入り)です。

RED HOT REUNION
ベラ・アンドル

こちらも日本初紹介作家。10年ぶりの同窓会で再会した二人のホットなコンテンポラリー・ロマンスです。

CROSSFIRE
ジョアン・ロス

〈ハイリスク〉シリーズ第2弾。『熱く危険な再会』でも活躍したクインが登場します。

お楽しみに!

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2010年2月27日 (土)

3月のロマンス『青の瞳をもつ天使』は……

お待たせしました!
3月のイソラ文庫は、話題のナリーニ・シンによるパラノーマル・ロマンス/アーバン・ファンタジイの新シリーズの登場です。
〈ギルド・ハンター〉シリーズの第1作、『青の瞳をもつ天使』です。

エレナは腕利きヴァンパイア・ハンター。逃げだしたヴァンパイアをつかまえて、主人である天使のもとへ連れ戻すのが仕事だ。杭でヴァンパイアを刺してまわるのではなく、逃亡ヴァンパイア相手の賞金かせぎといったところだ。
その彼女に、世界を支配する10人の大天使の1人、美しく冷酷な戦士として知られるラファエルから、これまでになく危険な仕事の依頼がくる。追うのは殺人鬼と化した大天使の1人だという。エレナには仕事を断わることも、失敗も許されない。
大天使ラファエルと共に死と隣り合わせの数日を過ごすうち、エレナは彼の禁じられた魅力にとらわれていく……。

エレナは仕事をやりとげることができるのか? そして、エレナとラファエルの関係は? ダイナミックで衝撃的な作品です。

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J・D・ロブの〈イヴ&ローク〉シリーズにローレル・K・ハミルトンの〈アニタ・ブレイク〉シリーズを足したような、迫力のアクションとロマンスです。
ニューヨークが舞台で、超リッチでゴージャスで、ちょっと陰のあるヒーロー。
ヴァンパイア・ハンターで、つらい過去をかかえながら生きている強いヒロイン。
パラノーマル・ロマンスのファンだけでなく、みなさんにぜひ読んで、この衝撃と感動を味わっていただきたい作品です。

3月5日(もう来週ですね!)ごろに書店にならびます。
お楽しみに!

2009年12月29日 (火)

1月のロマンス……じゃなくてアーバン・ファンタジイ『パリは恋と魔法の誘惑』は……

または「大事なところにカエルが!」の巻。

さて、これまでのイソラ文庫で、背のisolaのロゴマークが色分けされていることに、お気づきでしょうか。
ロマンスは紫、コージー・ミステリは黄緑、文芸エンタメは水色、そして、『ジュリー&ジュリア』のようなエッセイ/ノンフィクションはオレンジになっています。

さて、それでは1月刊の『パリは恋と魔法の誘惑』は?
アーバン・ファンタジイとして新色を選び、ピンク色になりました(これで色のバリエーションは終わりの予定です)。

働いていた会社が倒産したアシュリンは、伯父の会社に雇ってもらい、初仕事としてドラゴンをかたどった黄金の水差しをパリに届けることになる。
ところが、受け取るはずの女性は魔法陣の中で殺されていた!
容疑者になってしまったアシュリンは、濡れ衣を晴らすため、現場からドラゴンの水差しを持ち去った謎めいた男性ドレイクを探し、パリのオカルト社会に潜入する。
そこで、なぜか犬の姿をした魔物を召喚してしまって……というのが『パリは恋と魔法の誘惑』のあらすじです。

アーバン・ファンタジイというからには、ロマンスじゃないのかとご心配の皆さん。
たしかに、この本だけでロマンスとしては完結していないという意味ではロマンスじゃないのですが、
シャンナ・スウェンドソンの〈(株)魔法製作所〉シリーズとは、分類は同じだけれど、もう少しセクシーな場面もあるかな……
というくらいのロマンス度です。
ロマンス・ファンの皆様の期待は裏切りません。ヒーローはドラゴンの化身。
かなり格好いいのですが、「傲慢」です。でも、そこが危険な魅力というかなんというか。
それでいて、とても愉快な作品です。

殺人事件が起きて、ヒロインの活躍によって解決されるので、コージー・ミステリと呼んでもいいかなと、私は思うのですが、
編集部のKさんによると、セクシーな場面があるものはコージー・ミステリとは言い難いそうです。
でも、そのあたりが気にならないコージー・ファンの皆様にもおすすめ!
今回の舞台はパリということで、トラベル・ミステリ風なお楽しみもあります。

パリは恋と魔法の誘惑

話は変わりますが、
殺人事件で出会ったハンサムな彼はドラゴン?
というキャッチコピーをオビにつけたら、会社の女性陣になぜか受けていました。
だけど、本当は
大事なところにカエルが!
燃えさかる炎!!

というような文面のオビにしようかと思っていました(といっても、カエルは出てきません)。
自制心が働いて、今のオビにしたのですけれど……。
さて、どんなお話なのか、1月7日の発売をお楽しみに!

(編集部higashi)

2009年11月28日 (土)

12月のロマンス『熱く危険な再会』

数年前にローマを旅行したことがあるのですが、そのときに気がついたのは、イタリアの警察官って制服が格好いい!ということでした。観光シーズンだったためか、市警や国家警察や、カラビニエリ(軍警察)などのあちこちの制服警官の姿が見られたんです。

イタリア在住の作家と言えば、リサ・マリー・ライスとか、シャノン・マッケナとかいますよね。たまたま、ちょうどそのころ、カラビニエリのヒーローが登場するリサ・マリー・ライスの作品を読んだばかりだったから、なおさらでした。制服を着たホットなヒーローとのロマンス、いいですよね。そんなホットな作品といえば(制服ヒーローではないのですが)、2月刊のビジネスマンヒーローが登場するThe Fortune Hunterがけっこうきてますので、お楽しみに。

話を戻しますが、制服といったら、軍服ははずせませんよね。平和主義者のわたしですが、かっこいい制服だけはお気に入りです。とくに、それが特殊部隊だったら……。スーザン・ブロックマンのSEALのシリーズなんて、いいですよね……。そんなことを考えていた一年ほど前、ロマンス本の相談をしていた文芸エージェントさんが言いました。『SEALのロマンスがありますけれど、興味ありますか?』もちろん、興味あります!

というわけで、イソラ文庫12月刊のロマンス、ジョアン・ロスの『熱く危険な再会』は、米海軍特殊部隊SEALの元隊員がヒーローです!

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長年の夢だった昇進をかなえたばかりのサブリナは、思いがけない事件に巻き込まれ、静養のために、亡き祖母から受け継いだ屋敷のある、南部の故郷の島に帰ってくることになります。そこで彼女は、少女時代の恋の相手ザックと再会します。元米海軍特殊部隊SEAL隊員だったザックも、戦闘中のあるできごとがきっかけで除隊し、帰郷したところでした。それぞれに心の傷を抱えた彼らは、いつしか惹かれあうようになります。ですが、のどかで平穏なはずの島で連続殺人が起こり、二人の身にも危機が迫るのです。サブリナに迫る魔の手、ザックは彼女を守ることができるのでしょうか……。

物語の舞台は、『風と共に去りぬ』のモデルになったとされる屋敷と紅茶農園です。そんな歴史のある風光明媚な島で、二人の恋人のホットなロマンスがくりひろげられます。レストランのオーナー・シェフであるサブリナの親友と保安官のカップルの関係もすてきです。

残念ながら、回想シーン以外ではザックの制服姿が見られませんが、そのかわり、ツールベルトをつけた姿が登場します。ツールベルトをつけたロマンスのヒーローもいいですよね……。

ハイリスク・シリーズの1巻目となるこの『熱く危険な再会』ジョアン・ロスは、12月9日の刊行です。どうぞお楽しみに。

2009年9月16日 (水)

10月のロマンス『月の光に魅せられて』

イソラ文庫では、だいたい月1冊のペースでロマンス作品を刊行していく予定です。

10月の創刊でのロマンス作品は、テレサ・マデイラス『月の光に魅せられて』です。これについてもう少し紹介します。

テレサ・マデイラス/辻早苗 訳
『月の光に魅せられて』定価840円(税込)

1820年、英国。社交界デビューの直前に両親を亡くしたキャロラインは、以来、自分の幸せはあきらめ、苦労して二人の妹達を育ててきた。美人と評判の上の妹は、おばの援助でデビューがかない、ハンサムで裕福な子爵エイドリアンに求婚されている。ところが、その彼には吸血鬼ではないかという噂があった。真夜中の晩餐会で初めてエイドリアンに会ったキャロラインは、謎めいた妹の求婚者にどうしようもなく惹かれていく。禁じられた恋と邪悪との闘いにいつしかひきこまれていった彼女を待ち受けるものは? RITA賞とロマンティック・タイムズ賞のファイナリストになった話題のヒストリカル・ロマンスです。

訳者あとがきで、「パラノーマルをテーマにしたヒストリカル・ロマンスで、ちょっぴりゴシック色もあり、コミカルなテイストまでくわえられているという、"ひと粒で何度もおいしい"ロマンス小説」と紹介をいただいています。まさに、そういういい雰囲気の作品です。

パラノーマル・ロマンスについてはまたそのうちご紹介しますが、ゴシック小説というのは、ヒストリカル・ロマンスのヒロインが読みふけって、「あのひとはゴシック小説の登場人物みたい……(はーと)」なんて言って、ため息をついているアレですね。『月の光に魅せられて』のヒーローも、黒づくめの服装で登場したりしていますから、ゴシックの要素はばっちりです(もちろん、それだけではないです)。

お楽しみに!